勝小吉10歳。夏に始めた馬乗りの稽古に熱中して、火事場に馬で乗り込んだり、土手を走り回ったりします。
マンガ『夢酔独言』八話(1/4)
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「油断はしなかったが、浜松で泊まった時には、二人が道々よく世話をしてくれたから、少し気が緩んで裸で寝た。するとその晩、着物も大小の刀も、腹にくくりつけておいた金もみんな取られた。
朝、目が覚めて枕元を見たら、何にもないから肝が潰れた。」
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「『手前は病気だな。どこへ行く』
と言うから、
『上方へ行きまする』
と言ったら、
『それはよせ。上方はそんな甘い所じゃない。それより江戸へ帰るがいい。おれが連れて行ってやろう』」
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「『今晩は木賃宿へ泊まって、畳の上で寝るがいい』
と言ったから、あつく礼を言ってから、伝馬町の横丁の木賃宿へ行って泊まった。
毎日、府中の家々をもらって歩き、夜になると木賃宿で寝た。しまいには宿賃や食物代が溜まって支払いに困ったから、もらった単衣を六百文の質に入れた。」
勝小吉16歳。初めて吉原へ行き、その面白さに夢中になりますが、あっという間に金欠になります。そんな時、信州から年貢の金が送られてきて…。
マンガ『夢酔独言』二十七話(1/4)
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勝小吉36歳。甥の正之助に出した手紙が元で、二人の兄を怒らせてしまった小吉。それぞれの所へ赴き、弁解しようとしますが…。
マンガ『夢酔独言』八十八話(1/4)
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「剣の奥意に達した人は、決して人に斬られることがないといふことは、実にその通りだ。おれも昔親父からこの事を聞いて、ひそかに疑つて居たが、戊辰の前後、しば々々万死の途に出入して、初めてこの呼吸が解つた。」
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「それからいろいろ工夫をして、ひと月も経たないうちに、檻の柱を二本抜けるようにしておいた。だがよくよく考えてみたら、みんなおれが悪いから起きたことだ、と気が付いたから、檻の中で手習いを始めた。」
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