自分が在籍していた80年代のオリジナルのコンセプトは〝家庭に持ち帰ることのできる、日なたの匂いがする漫画誌〟が基本だった(記憶だが)。まぁ今は違うんだろうけど…ながしまひろみさんの増刊の2作品「ペーパードライバーズ」と「朝顔」はまさにそんな時代を想起させる元祖オリジナル的な良作だ。
池上遼一先生の貴重な漫画も載っている。「ガロ 1968 前衛マンガの試行と軌跡」。つげ義春先生の作品も!おふたりとも絵がすごい。
Twitterで見かけた中陸なかさんの「たゆたう種子」が気になったので購入。BLです。しかし物理的なエロティック・シーンはなし。純情で優しく美しい物語。BLには本当に素晴らしくて素敵な作品が多い。感情の描き方が半端なく丹念できめ細かい。
今日発売のオリジナル11月増刊には私の大大大贔屓、ふたりの作家さんの読切が載ってます㊗️
石田ゆうさん「阿部とあべ」
ながしまひろみさん「朝顔」
間違いなく一読…いや、三読四読の価値ある漫画。
予は満足じゃ😊😊😊😊😊
本田さんの「ほしとんで」は俳句ゼミに集う面々の青春譚で可笑しみ溢れる漫画。「プレバト」観ていつも俳句作りたいなーって考えてる身としては、この坂本先生みたいな人に教えを請いたい。中で出てくる句も、それに対する批評や評価も楽しいし、何より会話が楽しい。じっくりゆっくり読みたい漫画。
メグマイルランドさん「棕櫚の木の下で」②。一見なんでもないことの中に大事件が潜んでいて、それが楽しめる子ども時代…いいなぁ。ソテツくんとかりんちゃんの距離感…というか関係性も素敵だ。すべてのページに心に沁みる何かがある。大切な心の友みたいな漫画だ。
古鉢るか先生の「はなにあらし」第10巻は本日発売です。千鳥となのは、高校三年生。高校生活最後の一年は少し悲しくちょっと切なく…だけどたくさん楽しい。
光り輝くふたりの季節を、どうか堪能してください。
今月のコミックビームにはサイトウマドさんの「天井裏に誰かがいる」の2話目と古山フウさんの読切「さくらにつづき」が載ってる上に、大横山飴さんの「花の在りか」の単行本の発売予告まであって嬉しい号ナリ〜
わかつきめぐみ先生の作品を読むのは何十年ぶり?だろうか。たぶん80年代後半のLaLa以来くらいかなあ。「古道具よろず屋日乗」。漫画的な刺激という点では若干弱いのだろうけど、とても気持ちよく爽やかに読めた。カバーが白黒のイラストの事情がなんとも切ないけど、この装丁もいいな。
高野雀さんの「しょうもないのうりょく」②、今回も最強の脱力でおもしろかった♪♪♪よくまあ毎度毎度このようにしょうもないのうりょくを考えつくものですね☺️ところで私は高野さんの、あの太めの明朝体の描き文字の大ファンで、いつも必要以上に描き文字を凝視してしまいます。ラブコメパートも◎❤️
「ニー哲」のコミカライズでおつきあいいただいた荒木宰さんが描く「転生ゴブリンだけど質問ある?」(原作は三木なずなさん)も9巻かあ。ロングランになってきたなぁ。
絵も上手いし、いいっすね。
(ニー哲のカバーも好きだぞオレは)