ラズウェル細木の「酒のほそ道」に「立ち飲み」という作品がある。たぶん20年位前に漫画ゴラクに掲載された作品だと思うが、どこにも「角打ち」と言う単語は出て来ない。
最近は立ち飲みを角打ちと表現する事が正しい、カッコいいみたいな風潮があるけど、関東は立ち飲みでいいんじゃねえの?
駅から出られない駅。電車から降りると目の前は海。駅の外は東芝の敷地だから関係者以外は駅から出る事ができない鶴見線海芝浦駅。以前は関係者以外誰も来なかったが景色を見にくる人が増えて東芝が海芝公園を作ってくれた。東芝管理のトイレも使用可能。東芝に感謝。若いネエちゃんと来たい場所だな。
ひばりヶ丘駅から徒歩3分、老朽化したひばりケ丘プラザ1階に佇む創業51年のサッポロラーメン屋。年配の店主が1人で営業。現店主にオーナーチェンジして屋号にNewが付き36年目との事。カレーライスと屋号の味噌ラーメンを頂く。注文を受けてから肉と野菜を炒める香ばしいカレー。味噌ラーメンも美味い。
伊東駅の創業70年超の駅弁屋。いなり寿司とお茶を購入。この店ではいつでもポリ茶瓶入りのお茶を購入する事ができる。便利なペットボトルの時代だけど、昭和の頃を思い出させてくれる携帯茶をお供に旅をするのも乙なものである。
本蓮沼駅徒歩4分、国道17号線沿いに佇む間口一間の立ち食いそば屋。営業時間は平日の夜10時から早朝7時。女性店員が1人で切り盛りしていた。紅生姜天そばを路上に置かれた卓上で頂く。出汁が旨い。都心の立ち食いそば屋が深夜営業を中止する中で深夜のみ営業の奇跡のような蕎麦屋。店の経営者に感謝。
京成小岩駅から徒歩6分、北小岩2丁目に佇む老舗酒場。今は昼11時から19時頃まで営業している。モツ煮込みと天ぷら盛り合わせを頂く。テレビの前では先代が鎮座して「映像の世紀」を真剣に見ていて、娘さんらしき女性に「お茶おかわり」と要求して「ちょっと待っててよ!」と怒られていた。いい酒場だ。
大井町駅、東小路飲食店街の寿司屋。電子煙草喫煙可。1ヶ30円よりって30円はゲソだけじゃねえかよ。でもとりあえず食ってみるかとゲソ、青柳、中トロ、伊東産鯵、穴子、久しぶりの生ウニを頂く。ウニがとろける旨さ。ゲソも安いけど旨かった。1人で寿司屋を営む店主に敬意。でも立ち食いは足が疲れる。
暖簾が襤褸襤褸な店に其処は彼とない魅力を感じるのはなぜだろう。大泉学園駅から徒歩25分、西大泉3丁目の交通量の多い狭い街道沿いに佇む手打ちうどん屋。昼前にも関わらず男の客ばかり来訪していた。
肉うどん小とタヌキあつもり小を頂く。小盛りにしてもらったが大盛りだった。これは食べ応えある。
輪島市鳳至町稲荷町の御菓子司 杉平。先日の洪水では床下10センチほどの被害で通常営業中。冬季限定の水ようかんは残念ながら販売していなかったが、ゆべし、玉ゆべし、柚子羊羹を購入。甘さ控えめで美味しい。震災で多数の商店、飲食店が廃業した輪島市内で営業中。賞味期限も長いしぜひ買ってみて。
上野駅徒歩数分、昭和通り沿い、朝6時から営業している立ち食いそば屋。朝定食のソーセージ天そばとなめたけ丼を頂く。出汁が美味い。店員ワンオペで注文を受けてから蕎麦を茹でて天ぷらを揚げる手間の掛かる仕事を見て立ち食いそば屋の過酷な労働環境を思い知る。
この環境では若者は働かないだろう。
旧京橋区木挽町(銀座4丁目)
歌舞伎座の前に佇む小さな料理店。昭和11年開業時の営業許可種目は西洋支那料理和洋酒喫茶。女将と息子さんであろうか青年料理人が厨房に立つ。ハンバーグ定食とカツカレーを頂く。旨い。素朴な味ではなく過剰な旨味がない昔ながらの洋食。銀座に生き残っている奇跡に感謝。