『キャットニップ 4』大島弓子:大島弓子先生と愛猫たちの暮らし。3年ぶりの新刊。面白かったです。1997年の卵巣ガンの話や猫たちの死。コロナ禍の生活。マスクが、墨汁が、原稿用紙が! 連載雑誌『きらら』がWEB雑誌になり、クビかと思ったら、天の声(笑)。
大島弓子様の新刊がまた読めますように!
『グリンゴ』手塚治虫:大手商社の海外支社長・日本 人(ひもと ひとし)の奮戦記。死去により未完。初めて読みました。面白かったです。大日本帝国が勝ち続けていると信じる「勝ち組」の村の話が盛り上がったところで未完とは。非常に残念。手塚治虫先生はなぜ、日本経済の絶頂期に本作を描いたのか。
『アマゾネス・キス 2』意志強ナツ子:濃いキャラが続々と登場。面白かったです。傑作。一人目の神と言うか奇人風なヘラクレス義雄は強烈。 図々しい小森たいき君だけど、嫌いなトレーナーにトレーニングしてもらってるシーンでは感情移入しちゃったなあ。第3巻で終幕だそうで、読むのが楽しみです。
「ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~」[原作]宮﨑克 [漫画]吉本浩二:手塚治虫神についての制作現場関係者の証言集。面白かったです。期待以上でした。何度も笑いました。第4話「アニメ地獄」では故坂口尚さんの証言も読みたかったなあ(手塚先生死去の6年後、49歳でお亡くなりに)。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』荒木飛呂彦:天才漫画家・岸辺露伴がルーヴル美術館に行き、「最も黒い絵」の謎を探る。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』登場キャラのスピンオフ作品。荒木飛呂彦本を初めて読みました。面白かったです。ジョジョポーズが魅力だけど、女性描写も良いなあ。
『ランダム・アクセス・メモリーズ』井上篤史:大傑作。本作品のロボ子のような守護天使的存在は永遠の憧れかも。『ドラえもん』のロボ子の回、覚えてなかったけど、家族に聞いたら収録巻があった。てんとう虫コミックス第2巻の「ロボ子が愛してる」。50年近く前の短編だけど、今でも愛されてて感動。 https://t.co/Ev1IZ6YeqU
『打天楽』佐藤史生:短編集。面白かったです。表題作は『ワン・ゼロ』の番外編。開明獣が良いね。短編ではもったいない。『ムーン・チャイルド』『楕円軌道ラプソディ』も、もっと読みたいと思った。前者は母子の関係がスリリングで萌え。後者は「わたし自身の大人になりたいの」という雨衣子が魅力。
今日の読売新聞朝刊の「祝 ゴーマニズム宣言30周年」のカラー全面広告。ゴーマニズム宣言は1994年の皇太子御成婚の回ボツの「表現の不自由」をきっかけに読み始め、1999年までは本編を購入。その後は関心のあるSPECIAL巻を。『コロナ論』は4巻とも読んだ。小林よしのり氏のパワーは変わらず、凄いわ。
『絆』坂口尚:『別冊奇想天外 No.9』(1980年1月)掲載。謎の「疫病」により世界中であらゆる物の崩壊が進む。主人公である不倫カップルの絆は…。人類滅亡物。救いがないです。でも、傑作。扉絵の『アダムの創造』の神とアダムの指が遠く離れているのが…。コロナ禍も人と人との交流を遠ざけるよねえ。
『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』は性の目覚めを描いてるのが凄い。小学生の時に、性に潔癖な母親が机の上に置きっぱなしにしていた教団の教育本を読んで性に目覚め、自慰を始めてはまる(娯楽が少ないから) 教団の会館での集会中にトイレでしたり、本当に裏切るために男と初体験する。 https://t.co/54xmhkj2wE