ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』(1976年)を観た。名作! スティーヴン・キング原作。同監督の様式美を長年熱愛してきたのだが、本作は怖そうなので避けてしまっていた。なによりも狂信的な(性に関する潔癖主義の)母親が怖すぎるし嫌すぎる。「イヤボーンの法則』(『サルまん』)の起源。
直野祥子『毛糸のズボン──直野祥子トラウマ少女漫画全集』(ちくま文庫)。私はレトロな少女マンガや怪奇マンガに詳しいと自負しているので、この作者の絵柄や作風の孤立性に驚いた。併録された「自作解説」で、少しその謎が解けたにせよ。斎藤真理子さんや頭木弘樹さんが関係者なのも驚きのひとつ。
昨夜の『光る君へ』。紫式部が藤原道長の妾だったという説があるんだね。しかし、それを大河ドラマでやるとは。「そなたの産む子は、誰の子でもわしの子だ」。『めぞん一刻』の五代裕作による名ゼリフ「あなたもひっくるめて、響子さんをもらいます」をも超えるような藤原宣孝の発言。
森﨑東監督『美味しんぼ』(1996年)を観た。海原雄山のモデルは北大路魯山人、それに近いイメージの三國連太郎が登板。実子の佐藤浩市が山岡士郎を演じたが、当時は親子間に確執があり、ほとんど役柄そのままだったそうだ。
すごいネタをぶちこんできた、と笑ってしまいましたが、さすがは香川まさひと脚本、このあとはさらりと味わい深く、優しい終わり方。海外にいるため、Amazonの電子書籍を買いました。
なお参考書として横道誠『唯が行く!──当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』(金剛出版、2022年)をあげておきます。自助グループで当事者研究やオープンダイアローグを実践する方法について紹介した本です。ただし同書を読んでいないとしても、イベントへの参加に支障はありません。
大山のぶ代さんがドラえもんの声を担当したのは1979年から。この年に生まれた私にとって、のぶ代ボイスは「のび太にとってのおばあちゃん」みたいなものだった気がします。いや、そのまま「のび太にとってのドラえもん」と言えば良いですね。ご冥福をお祈りします。