高塚Q「清潔なラジオ」
「壊れた」兄により弟の舌はアンテナにされる。以来、弟の頭の中はノイズに溢れ、舌を出さないと人の言葉を聞き取れなくなり…という内容
稀に見る、ノイジー&屈折しまくりの「電波」作品(「クリーン、シェーブン」級)
読後感は一言「イ、イカレてる…」(最高の褒め言葉!)
「週末株式会社」では、「地球のシン」が腐っていて、梅毒だと第三期とのこと(梅毒は症状が出にくいので、うまい喩えかも)
あの当時でそうなら、今はもう第四期だろう
戦争、異常気象…あちこちでトラブルが噴出しながらも、ヤバいヤバいとバカみたいに繰り返しながら、人類は絶滅に突き進むのだろう
最近、水木しげる先生の作品を全く読んでないが、古本屋で小学校の頃のトラウマと再会(画像は単行本だが、当時読んだのはワイド版)
特に「ムーン大王」の「殺人水」はいまだにダメ
人を溶かす水が襲ってくるって怖過ぎ!!
にしても、水木版SFって奇想と理想と現実のやるせなさが入り混じり、実に芳醇
最初の本格的な「女性切腹」漫画が誰のどういう作品なのか私にはわからないが、平田弘史先生のようなリアルな時代劇画の出現以降なのではないか?と考えている
とりあえずは、手持ちの「女性切腹」漫画の画像をどうぞ
(2番目の画像は淀川晴生「捕縄尼僧鉄火帖」。4番目は臣新蔵「侍に散る」、傑作!!)
極々一部で熱狂的なフェチがいるらしい「女性切腹」
私には理解不可能な世界ではあるが、最初にこのテーマを扱った漫画(エロ雑誌以外)の一つに坂上泰夫「女切腹」(太平洋文庫/1963年)がある
ただ、切腹の作法など無視して、着物の上から刀をぶっ刺しているので、切腹マニアからのウケは悪いかも…
帯ひろ志「死者の人形」(「恐怖ミステリー冬の体験大百科」)
「ケイブンシャの大百科」の一冊に収録され、多くの人の記憶に焼き付いているかもしれない
帯先生は可愛い女の子に定評があり、人形も可愛らしいのだが、人を襲う時は実に凶悪で、落差が味わい深い
心温まるラストに作者の人柄を感じる
(グロあり。閲覧注意)
谷間夢路 meets ジェフリー・ダーマ―!!
内容に関しては、まあ、その…何ちゅ~か…何ちゅ~か…何ちゅ~か…(fade out)
ともあれ、被害者に「エクソシスト」を見せていたり、ロボトミー手術のシーンもあり、内容は意外ときっちりしているみたい
でも、電子書籍化は無理そう…
「吸血鬼ドラキュラ」と並び、「フランケンシュタイン」(日本公開は1932年)が日本の怪奇マンガに与えた影響は測り知れない
楳図かずお先生はもちろん、伊藤潤二先生にまでその影響は及んでいる
楳図先生が「恐怖への招待」(最初の画像)で仰ってるように、この無差別的なところが現代的かもしれない
(色々と微妙な内容の為、閲覧注意)
あの西たけろう先生による「劇画・SEXズバリ相談」
第七回は「性器がくさくって恥かしいの」
「てめえのマタの臭いなんか知るか~!!」といった感じの投げやり感に満ちており、読後、印象に残るのは女性の虚ろな表情だけ
まあ、投げやりになる気持ちはよくわかる…
忍者マンガには実に様々な忍法が登場するが、忍法「乳首」には久方ぶりに心が震えた。
やはり、「女忍者(くのいち)もの」には夢が溢れている。
こういう漫画がもっと読みたい!!
(画像の池田弘志「女忍風を斬る」は「セブン8」1968年9月増刊号に収録)
銃で武装した凶悪犯がどこそこに立てこもる…というシチュエーションはよく目にするが、女湯に立てこもったのはこいつだけだと思う。
(画像は「セブン8」1969年12月3日号より)
暑い夏…
殺人扇風機がいれば、人喰いクーラーもいる
作者は同じく御茶漬海苔先生(「恐怖実験室⑤」収録)
ただし、こちらは扇風機ほどのインパクトはない
人喰いクーラーという設定は若干、無理があったのかも
それでも、ナイスなホラーにちゃんと仕上げていて、やっぱり御茶先生の漫画っていいなあ