故・中岡俊哉先生は実に様々な所に顔を出しているが、「土曜漫画」との邂逅はこれだけかもしれない
中岡俊哉・作/中里龍・画「番長皿屋敷異聞」(1972年「増刊土曜漫画 未来劇画特集」掲載)
この作品では、菊は殿と愛人関係にあり、殿が結婚する為、口封じに家宝の皿を割った冤罪を着せられ(続く)
池川伸治「愛・愛・愛」
恋愛至上主義者の挫折を描いた内容だが、論理の飛躍が甚だしい為、納得できるようなできないような…
ぶっちゃけ、そんな事よりも池川先生のアンチクライストっぷりの方が印象的
貸本漫画家の中で最強の反キリストかもしれない
しかしてその実体は…バリバリの創※学会でした…
(エロ&ネタばれ注意!!)
つのだじろう先生は、黒田みのる先生と同じく「オカルト meets エロ」な作品を多く描いている
「蓮華伝説」が一番有名だが、色男の霊能者が活躍する「夜咲く蓮」も負けていない
「華旅行」のエピソードでは、ミイラの色情霊をペ※スを挿入して除霊しており、イッチャッテます
麻雀の世界にも「レインマン」でダスティン・ホフマン演じるサヴァン症候群の兄みたいな御方がいた
漫画にあれこれ口を出すのは野暮ではあろうが、麻雀の牌を全部覚えるって実際問題どうなんだろう?
「レインマン」のカードカウンティングより凄いかもしれない(けど、博打をしないのでわからない…)
メガネがトレードマークの、サッカーの得意で小生意気な某少年探偵には是非ともこの男性の迫力を見習ってもらいたい。
「ビデオドローム」に最も影響を受けた漫画は間違いなく、あつたゆりこ先生「悪霊夢」
https://t.co/CgQ4eU66Ig
読み直すと、観た事のある描写がちらほら
ちなみに、「悪霊夢」の前身が「恐怖!テレビドローム」
こちらはテレビの画面から悪霊の出てくる描写があり、「貞子」の元祖と言われております
恐らく、故・桜井昌一先生の筆による「悪魔くん」
桜井先生の絵柄がかなり入っている様子で、本家のカリスマ性が全く感じられず、そこらにたむろしている生意気な悪ガキっぽいオーラがムンムン
でも、見ているうちに、これはこれでありと思い始めた
悪魔くんはとりあえず、顔がひねていたらそれでいい
「首斬り朝」には「胴斬り」(罪人の死体で刀の切れ味を試すこと)の描写があるが、これを漫画で最初に扱ったのは、故・平田弘史先生「残影」(1963年/「魔像67」)かもしれない
人を斬ってみたいと悶々とする若侍達の描写は鮮やかで面白いが、つまらぬ虚栄心が思わぬ悲劇をもたらすラストはほろ苦い
立風書房のレモンコミックスには、ムッシュー田中、三原一晃(aka広永マキ)、岬マヤ(aka石井まさみ)といった、いくら読者が子供だからってプロフィールがデタラメ過ぎな方々がいる
でも、最強はダイナミックコミックスのドン男爵
ハッタリとは言え、ここまで壮大にかまされると、あなたの勝ちです…
「お葬式」と来れば、当然「足が痺れ」で、映画でも触れられている
戦後、社会の西洋化により正座の機会が減ったことが原因だろうが、私の知る範囲では、1968年の漫画にその手の描写がある(谷ゆきお先生「歩く石像」)
葬式での足の痺れを最初に扱った漫画がいつ頃、描かれたのか、ちょっぴり気になる
人形ものの隠れたトラウマ・ホラーをもう一つ
かわいありさ「首狩り人形」(「サスペンス&ホラー」1994年12月号)
死産した妹の魂が人形に宿り、首を切りまくる…という内容
伊藤潤二先生「首のない彫刻」の劣化コピーっぽいが、こちらはなりふり構わない残酷描写で勝負
チャッキーも裸足で逃げ出すぜ!