「幸はいつの日に」(170円/1962年8/11)
ゆり子の邸に住む、孤児のさとる。中学生になる前、ゆり子は彼と付き合う事を親に禁止される。二人は友達でいようと約束するが…という内容
「孤児・身分の壁・無理解な親」と池川先生らしい要素が満載
青臭い反抗は当然、大人に通用せず、読後感は暗いです
「たった一度のあやまち」(170円/1962年11/1)
左利きに悩む昌子は、同じ左利きの美津子と知り合う。二人で右利きになる努力するが、美津子には秘密があった…という内容
今では大仰な内容に見えますが、昔は皆と違うと肩身が狭かったのかも
根性論が好きそうな池川先生らしい特訓シーンがあります
「あの子は泣いていた」(170円/1963年1/20)
雪枝は孤児の兄妹に出会う。妹は足が悪いが、兄は雪枝の親切を拒絶する。ある事で殴られた彼女は彼への「復讐」を決意する…という内容
難病ものだが、カリエスとはヘビーな…
クセの強い絵柄であるものの、たまに艶っぽい少女絵があり、得した気分です
なかなか「味」のある誤植だと思う。
(画像は、夏川ちさと「月夜に別れて涙ぐむ」(ひばり書房)より)
「月夜に別れて涙ぐむ」(170円/1963年頃?)
治は美津子という少女と出会い、二人は意気投合。だが、彼女には孤児という暗い影がつきまとっていた…という内容
冒頭で「愛の物語」と主張していて、紹介した中で最も少女漫画っぽいかも
後記に続編の事が書かれてますが、未確認です
存在するのかな?
ストーリーの中盤、突如、挿入される「ウクレレ講座」
楽器の名称や弾き方、更には、楽譜まで掲載する力の入れよう
ただ、楽譜は唱歌の「おつきさま」で、矢乃藤かちすけ先生のように自作のフォークソングでないのが残念
とりあえず、エリック・クラプトンに弾いてもらいたい
https://t.co/sXZHhpC1rU
レナウンが倒産
んで、レナウンと言えば、やはり「ワンサカ娘」
んで、矢乃藤かちすけ「青い霊のたたり」でも使われていた(歌詞が若干変更・「走れブンブン」は元ネタあるのか?)
https://t.co/3dqu47pryR
画像は、若者達が、深夜の自動車道でスピードレースをするシーン
後で事故って皆、死にます
ひばり書房黒枠単行本を二冊描いた、藤岡辰也先生の「野外肉体学校」(1971年「漫画パンチ」10/12号)
米兵と日本女性の混血の少女が、親友の恋人を奪い取る内容
「混血=淫乱」の設定が今では問題あるかも
でも、紙面からはエロよりも、藤岡先生の「生真面目さ」が伝わってきて、中々の好編だと思う
同じ雑誌に掲載の、ベイビィ鈴木・原作/平野仁・画「赤軍一家殴り込み」
赤軍の連中が、武装蜂起の手始めに、暴力団を急襲する…という内容
日本赤軍には「独りよがり」かつ「陰湿」という印象しかなく、何の共感もないが、暴力団に喧嘩を売るのは、実にアナーキー!!
中途半端な終わり方が残念です
池田弘「夜叉は踊る」(太平洋文庫/1961年12/20)
秋田藩城主を殺した紅夜叉党。一関藩の一行は、若君を人質にされ、その首領を匿うこととなるが…という内容
紅夜叉党の踊りが、妙に躍動感に溢れまくって、素晴らしい!
「ツツ―」と踊りだすシーン(四番目画像)はバレエ、入ってる?(草鞋だけど)