J・ハーバートの第二弾が、発狂ガスによる惨事を描いた「霧」
これに影響されて描かれたらしいのが、わたなべまさこ先生「リリアム」
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「少女コミック」でこの内容とは…(過去に楳図かずお先生「洗礼」があるけども)
読む度に、わたなべまさこ先生の「本気」に感銘を受ける
人々が発狂して、殺人鬼になる作品って、当然ながらあまりない
その中でお気に入りは、曽祢まさこ「赤い月」(「月刊ハロウィン」1995年6月号)
赤い月が昇ると、町の住民が殺人狂になる話
残酷描写よりも町からの脱出に重点が置かれていて、曽祢先生らしい
願わくば、もっとボリュームが欲しかった…
70年代の平野仁・作品は尖がったものが多い気がする
「男を殺せ!国際女性テロリストの実態」(レポーター・陶山密/「漫画パンチ増刊」1970年4月22日号)
女テロリスト、グリニッチ・ヴィレッジ、ボディペインティング、アングラ芸術家、フリーセックス、LSD…
う~ん、カウンターカルチャーだな!!
「土曜漫画」では赤塚不二夫・プロや藤子不二雄・プロが描いているが、竜の子プロも参戦していた
「フハフハ性夜一発大勝負 君のは太い、母ちゃんのは広い」(1970年12月18日号)
調べても、清水通以外は不明
かつ、こんな低俗雑誌で、しょ~もない漫画を描いた理由も謎
仕事がなかったのでしょうか?
「ひびけ若人」(曙出版/1966年5月)
菅本順一先生の初の青春長編で、中々の力作
この作品では鈴原研一郎先生の影響大の模様
にしても、浜慎二先生のアシなのに、作品発表の場が、ひばり書房でなく、何故に曙出版/文華書房なのだろうか?
こちらの方が門戸が開かれていたのかもしれないが、謎です…
みきそのこ「別れに愛の門出を」
部落差別を題材にした純愛もの
重いストーリーの合間に、失恋自殺を図り、発狂した娘の描写が挿入され、いい塩梅のアクセントになっている
この娘、事故で正気を取り戻すものの、終盤、ふった男の家に放火…と中々の暴れっぷり
いや、そこが見所ではないんですけどね…
旭丘光志「大捜索」(1966年/東京トップ社)
全日空羽田沖墜落事故を扱った意欲作
飛行機出発から遺体捜索まで念入りに描写しており、ドキュメンタリー漫画としてかなりの出来と思う
ただし、ストーリーの基本は、青年とスズランの精の悲恋で、実はこれ、ファンタジー!!
読んでて、エビぞりになった…
@miyabikoutarou 貸本時代以降、みき先生は雑誌に活躍の場を移した模様
「無理心中に賭けた女」(1969年「コミックミステリー」7月特大号)
内容はやっぱり、男女関係にまつわるサスペンス
ただ、1970年代以降の詳細は、私には不明です
もし、ご存命なら先日で80歳
誰か、御本人を御存知の方はおられませんでしょうか?
古賀しんさく「殺しを続けろ」(1963年頃/ひばり書房)
ハードボイルド・ミステリイとの事だが、化石の中の水にある卵から古代生物を生き返らせる話
「ジュラシック・パーク」を先取り?(とは言え、元ネタがありそう)
画像には恐竜が載ってるが、これは人形で、意外なものが復活していて、おったまげ!!
しのざき守「必殺艇」(「戦争⑤」(あかしや書房)収録)
島尾敏雄の小説で有名な「震洋」(爆薬を装備した特攻ボート)が扱われ、珍しいと思う
作中では、上官が部下に「生命は大切にしろよ」と言うが、実際はどうなのだろうか?
史実通り、震洋は大した成果をあげず、主人公は特攻して死亡
空しい…
楳図かずお先生による「イヤミ」キャラ
(「すきすきすき!」(「なかよし」1967年12月号附録)より)
これって復刻されているのだろうか?
いや、復刻可能なのだろうか…?
手塚治虫先生の異色作「I.L」の一編「フラレルノ大統領の宝」に、当時のSF関係者が勢ぞろいしているコマがある(手塚先生と交流があったのかな?)
個人的に興味深く思ったのは、真鍋博さん
あのようにお喋りな人だったのだろうか?
あと、水木しげる先生の似顔絵もあり、いい意味での悪ふざけが楽しい