村上和彦「昭和最後の任侠」(1975年「増刊特集漫画トピックス」)
昔の漫画には、もろに「ゴルゴ顔」なキャラがいるが、ここまで瓜二つだと問題があるような…
ゴルゴを無造作に極道の世界に放り込んだような作風は、パロディと紙一重かも
それにしても、さいとうたかを先生の画風をうまく真似てます
平田弘史「オタニ伝」(東京日の丸文庫)
前半は、盲人のあんまが高利貸しで財をなす話
後半は、その子孫が武士として名を挙げようとする話で、スパルタな特訓、ロマンス、結末のどんでん返しに唸らされる
にしても、この娘さん、美少女ってワケではないが、漢臭い平田ワールドの中だと、妙に萌えるね
みきそのこ「別れに愛の門出を」
部落差別を題材にした純愛もの
重いストーリーの合間に、失恋自殺を図り、発狂した娘の描写が挿入され、いい塩梅のアクセントになっている
この娘、事故で正気を取り戻すものの、終盤、ふった男の家に放火…と中々の暴れっぷり
いや、そこが見所ではないんですけどね…
「エクソシスト」は日本の怪奇漫画にも絶大な影響を与えているが、黒田みのる先生の手にかかると、竹藪のある家が舞台だし、濡れ場はきっちりあるし、最後は「手かざし」で決めてくれるしで、こちらの期待を全く裏切らない
ちなみに、手かざしの金山女医は名作(?)「霊障人間」でお馴染みの御方です
今日はクリント・イーストウッドの91歳の誕生日
イーストウッドと言えば「ダーティハリー」なので、鳴島生先生によるコミカライズをご紹介
う~ん、何かが違う
アウトローというより、単に無口で無表情な刑事かも
スクールバスのシーンで、ハリーを上に乗せたまま、空港に行くのには、笑っちゃいました
立風書房のレモンコミックスには、ムッシュー田中、三原一晃(aka広永マキ)、岬マヤ(aka石井まさみ)といった、いくら読者が子供だからってプロフィールがデタラメ過ぎな方々がいる
でも、最強はダイナミックコミックスのドン男爵
ハッタリとは言え、ここまで壮大にかまされると、あなたの勝ちです…