市場調査をまともに行わずに勢いと勘だけで勝負したCEO曹操。
莫大なマーケティングコストをかけたものの、そもそもPMFしてないので投下すればするほど損失になり、自分のセンスに対する自信を失いかけてしまっている。
無名社員ながら成果を出した関羽の前で体育会出身なのに全く空気読めないかわいい後輩キャラ丸出しの同時入社した張飛とその空気の読めなさに怒りを放つCOO袁紹。
夜は酒を飲みながら愚痴大会にしたがる張飛
求人に引っかかった袁紹のキラキラな経歴やネットワークを加味していきなりCOOに任命。早速営業部隊を束ねさせ、コミッションを明言化しモチベーション管理。
曹操は自分のできることには限界があることを理解し、人材登用を通じて組織力の向上を図るスタートアップ起業家。
自分が偉大な経営者であることを劉備に言わせたいけど劉備が曹操の名前を言わないから自分から言ってしまう自信過剰な経営者曹操。偉大な経営者の定義は明確ゆえに、その枠にはまらない人をすぐにゴミとかクソとか言い捨ててしまって相手を共犯者にしたがるので、こういう人は避けよう。
某外資系コンサルティングファームの半ば業務委託社員化したコンサルタントが新たなパッケージを導入するために巧みな話術で気持ちよくさせられる経営者曹操。
あらゆるところからいろんな営業を受ける経営者だからこそ関係性の深いところを選びがちだけど、時代はSaaSのサブスクモデルです
地銀頭取袁尚からの借入金の10倍で返済するので、担保にしていた玉璽の返却を求める孫策。デットファイナンスで上場したため株式保有率100%故に、多額のキャッシュを保有しているので返済は痛くも痒くもない上に、銀行のROIは900%なので実際は良い顧客のはず。笑
揉めずに長期的な大人の対応しよう
スピード感に欠ける大企業が孫策の市場シェアを奪う勢いに恐れおののいて、真っ向から勝負せずに「オープンイノベーションしようか」と上から目線で提案しようと検討。
いつも業界の変化に対して敏感にならなければ大企業と言えどもいつ覆されるのかわからないのがビジネスの常。
最後まで奮闘する競合他社の太史慈をのスキルを評価して熱心に採用する孫策。
自社に役に立つ人材であれば競合他社からも平然とヘッドハンティングする中国ビジネス。競業避止義務などあってないようなものなので情報流出には気をつけよう
マルチタスクを勘違いする人の世界観はデスノートのこのシーン。
右手で方程式解きながら左手で人を裁くなんて脳みそが処理できないので、我々凡人はシングルタスクに専念し、効率を上げ、優先順位を決め、一つずつ処理するしかない。メタ認知足りない中国人と仕事する中で日々感じることである
トップダウン経営の負の影響で裁量権を急に与えられた社員はこれまで脳を使って仕事をしてこなかったため指示待ち人間で、理想とする自立自走型人間と遠く離れてしまっていたことに気付くワンマン社長曹操。
何でも決めたがるのは理解できるが考えることまで奪うと組織はある一定のレベルから伸びない
森川亮さんの『シンプルに考える』完読
下手に経営学の難しそうな理論を読むよりも会社経営で必要なマインドがシンプルに書かれていて面白かった。もっと早く読んでおけばよかったと思える1冊。