堕胎を題材にした作品と言えば諸星大二郎の「現代間引考」が思い浮かぶが、いばら美喜作品においてはそこに一切の感傷は存在せず人間はただの肉塊にしか過ぎぬ事を我々は突き付けられる。
うまく表現出来ないがいばら先生には単なる諦念に留まらない「生に対しての不信感」がある様に思えてならない。
久し振りにのぶみ情報をチェックしてたんだけど、100日後に死ぬワニの丸パクを即効で臆面もなくやるのも最高だし、炎上したら即逆ギレ&同情をひこうとしてみたりするのも人として完全に正し過ぎるな。
#のぶみ
#49日でおばけは消える
#池袋連合
『劇画エロタージ SEX軍団』
(童夢 発行年不明)
自販機本の中でも良質な劇画コンピとして定評のあるエロタージ。郷力也先生をメインに安定の伊沢康先生、常山陽二先生も。
常山プロの読み切り作品を集めた短編集が紙の本で読みたいなぁ。
『男の口紅』に続く第二弾、どうでしょうか?
『現代間引考』
諸星義影(諸星大二郎)
(COM 1971.3)
白痴の娘、かず江は何処の誰とも知らぬ子を宿す。
貧困と父からの暴力の中で彼女が選んだ選択とは。
ただひたすらに重く、陰鬱。
人がどんなに沢山死ぬ漫画でも笑って読める自分だが、これだけは読んでいて辛い。
昔も今も人間は醜悪で愚かだ。
「ガキ大将」土器豊人
プレイパンチ 1970.4(檸檬社)
土器豊人も謎の作家だ
検索しても「縄文人へのメッセージ」とかそんなのしか出てこない
他の雑誌でも見かけた事ないし、そもそもガテ・プロとは何だ
誰か教えて欲しい
「マーさんの犯罪」明智五郎
プレイパンチ 1970.4(檸檬社)
明智五郎は恐らくつげ義春の影響を受けつつもサラリーマンという存在を通し生活の悲哀を独特のニヒリズムやユーモアに昇華する事で独自の世界を築いている
この一連のシリーズを含めもっと再評価されるべき作家であると繰り返し言っておく
ヤマトに問い合わせたら結局隣のマンションに投函してしまったとの事で無事手元に
勉強に行き詰まった主人公が早まってドラの単行本を捨てたり登校拒否から立ち直る話
海部俊樹推薦の帯付き
「まんがぐらんぷり」土屋慎吾
(漫画ベストセラー 1973.7.6 創刊号 KKベストセラーズ)
土屋先生が水木プロの内情を描いた漫画としては近年の「ゲゲゲのアシスタント」シリーズが思い浮かぶが、これは独立してまだ間もない頃の作品。
長編劇画(芳文社)収録「はるか群衆を離れて」も読んでみたい!