【新刊】『魔法のほね』安田登(亜紀書房)ある日、迷い込んだ町で不思議な骨とう店を見つけた小学5年生のたつき。勇気を出して扉を開けると、店の老人から未来を予知する魔法のほねをもらい…能楽師・安田登が描く、古代中国にタイムスリップする冒険ファンタジー。
【新刊】『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』神長幹雄(ヤマケイ文庫)植村直己、長谷川恒男、星野道夫、山田昇、河野兵市、小西政継。世界的に知られた6人の日本人登山家、冒険者たちの事績を、『山と溪谷』編集長が現地を訪ねて綴った交流の記録。
【新刊】『陸の深海生物 日本の地下に住む生き物』小松貴 じゅえき太郎(文一総合出版)ようこそ。めくるめく奇怪な地下性生物の世界へ。本書を開いて足元に広がる無限の異世界へ、地下の暗闇に暮らす約140種の生き物を収録。
【新刊】『本屋になりたい この島の本を売る 増補』宇田智子(ちくま文庫)東京の巨大新刊書店から沖縄の小さな古本屋へ。沖縄の「地産地消」の本の世界に飛び込んだ著者が、沖縄に関する本を買い取り、並べて、売る日々の中で、本と人のあいだに立って考えたことを綴る。7年の日々を大幅加筆。
【新刊】『神風頼み 根拠なき楽観論に支配された歴史』秦野裕介(柏書房)元寇、国体の形成、特攻…神風に頼る根拠なき楽観的な意識はいつ、どのようにできて、なぜ現在にまで影響を与え続けてきたのか。史実をもとに、凝り固まった「神国思想」の虚妄を暴く。
【新刊】『原爆写真を追う 東方社カメラマン林重男とヒロシマ・ナガサキ』林重男 井上祐子(図書出版みぎわ)原子野の荒野を写したパノラマ写真をはじめ、原爆投下直後の貴重な記録はいかにして撮られ、保存されたのか。彼が残した体験記に、平和運動にまい進した戦後の活動まで含めた詳細な解説を付す。
【新刊】『世界の奇食の歴史』セレン・チャリントン=ホリンズ(原書房)脳味噌の酢漬け、カタツムリ水、妖精の腿肉…王から貧民まで、人はなぜそれを食べずにはいられなかったのか。歴史の中の禁断の味や、食されてきた文化的・社会的背景を解説。人間の飽くなき食欲をたどる。
【新刊】『鳥脳力 小さな頭に秘められた驚異の能力』渡辺茂(化学同人)道具をつくり、ピカソとモネの絵を見分け、バッハとシェーンベルクを聴き分ける。そんな鳥脳に標準装備の能力と、訓練によって獲得できる能力とは何か。さまざまなオモシロ実験で、その知的能力を明らかにする。
【新刊】『「線」の思考 鉄道と宗教と天皇と』原武史(新潮文庫)鉄路という「線」に沿い、地を這うように移動し、考えることで、歴史の死角に隠された地下水脈が発掘される。旅情をそそり、知的興奮のとまらない歴史紀行ミステリー・ツアー。
【新刊】『文化的持続可能性とは何か 文化のゆるやかな共鳴を捉えるために』原知章(ナカニシヤ出版)日本の事例に基づき、人類学、民俗学、考古学を横断しながら、文化を持続させる営みを描き出したポストSDGs時代の人文学論集。