これも忘れられないのが『ことばあそびうた』。かっぱらっぱかっぱらったとってちてた。けれどおちうどかるなかれ。おおすみねずみぶきみなふじみ。
先ほどの少年マガジン66年18号、ジョージ秋山『パットマンX』の前身であろう読み切り作品『パットマン』が載ってた。細部のギャグに師事した森田拳ニの呼吸が、かなり直球で残ってて微笑ましい。これが好評でそのまま連載になったんだな。
古本屋で100円均一で積み上がってたアイドル雑誌『BOMB!』日高トモキチ先生や伊藤理佐先生が読者投稿欄のイラスト描いてるので油断ならない。こういう雑誌も当時集めるべきだったか。
実は大昔、実家にこの雑誌のこの号が一冊転がってて、読んだことあるのだった。そしてかなり異様に感じたのでした。初体験だった『のらくろ』はほとんど記憶に残らず、杉浦茂の『孫悟空』(リライト版)は笑うどころじゃなくて恐怖しかなかった。漫画+文章版の『敵中横断三百里』も理解不能だった。
手塚治虫の『罪と罰』、ここでスパイダー(おむかえでごんす)初めて読んで面白かったが…ラスコルニコフの天才についての論文を絵にしている部分が、これまたひたすら怖かった。
漫画表現の先進性で、『新宝島』の先を行ってたと言われる宍戸左行の『スピード太郎』、(そんな評価は読んだ当時知らなかったが)キャラクターが可愛くて展開はスピーディーで、けっこう楽しんだのでした。
「おとといきやがれ」←生まれて初めて漫画のネームで真剣に悩み、忘れがたかった。「おととい来る」とはどういうことか。わからなくて当時真剣に悩んだ。
『スーパー3号』。←高野よしてるの『13号発進せよ』の低学年向けパチモン+横山光輝タッチ。まったりとした展開が最高に良い。「オケラだん」も可愛くて良いが「うちへかえって、テレビで、ようすをみよう」ものんびりしてて好きだ。(続)
まあ一般的に言うテレビジョンではなくてロボットの内部のカメラと通じてるってことなんだけど。なんだか現代作家がわざとクラシックに描いたようにも見えてしまうほどだが、この天然なおかしみは、「人を笑わせよう」などと下品な!ことを考えると出ない味。「のりごこちはいいですなあ」
先日紹介した昭和33年の『中学時代一年生』より。「ミッキーさん」入江しげる。いきなり最終回なのでこの子が今までどんな活躍してたのかわからないけど、家庭内における男女平等や女性の地位についての問題提起がこの時代になされていて、感心した。オチはまあ腰砕けというか投げちゃってますが。