手塚治虫の戦争絡みの作品はたくさんあるけど俺は短編『カノン』の、このくだり(本当はこのコマの一個前)が目に焼き付いて離れない。ああ、やだやだ。
脈絡なく『鬼滅の刃かるた』ってあるのか気になって検索したらすごくちゃんとした、原作の絵を使った豪華なものがあった。でも俺は昔の「セイカのかるた」みたいにちょっとアバウトめに作ったのも、あってほしい。「ぬっと顔出す鬼舞辻無惨」とか「ルンルンきぶんの甘露寺蜜璃」とか。
自分が『タブチくん』→『バイトくん』で衝撃を受けたのは、ギャグの革新性はもちろんですが、その前にこの。吹き出しを描かない描き方。ものーすごくお洒落に見えた。感動した。これだけで自分の漫画の常識が揺らいだ。今はいしい先生吹き出し描いてますがそれはそれでよし。写真は紙の単行本から。
奇人変人の逸話が山ほどある蛭子先生ですが「ガロまんが道」と題された特集(95,10)に寄稿した作品「投稿漫画持ち込みの良い方法」見ると驚くほどまともで謙虚すぎて逆に微笑ましくなりますね。良い漫画。
古本屋さんで買った。『漫画絵巻 富岡の歴史』松本零士 メーテル (みたいな人)と鉄郎(みたいな人)が群馬県富岡市の歴史をタイムマシンに乗って旅をする、漫画で読む郷土史本。実際松本先生が描かれてるのはほぼその二人だけであとは他の人が描いてるんですが。郷土愛に溢れた力作であります。
ワニに喰われたんだけど水音も立てずに引き摺り込まれて、近くにいる人間が気づきもしないってのが「もう勘弁してください」ってレベルの恐怖。周りの兵も「おっかねえなあ」と言いつつ妙に冷めてるのがまた怖い。こういう怖さがずっと続く漫画。