己の暗黒パロディを始めようとしている凶人ハンニバルを前にして予感に震える、かつて人の心が分からなかった魔王だった男……
「白龍昇り立つ」、初出は1999年頭だったか……もう25年以上だ。ゴルゴが極限的環境と屈指の敵に対して死線ギリギリの勝利を収め、かつストーリーも「こうだったらいいな」という夢想的希望を背景にしたもので、実際名作回なんだよね。
あとゴルゴがデレてるっぽく見えるのも面白ポイントよな。
まあだからバンデッドキース(架空)的な訓戒譚も絶えず語られ続けるわけではありますが、それはそれとして別に大抵の人は自分がしたい話をしたいものなので、それを我慢して入門エリアの論理に合わせろと言われても合わせたがる人は当然少ないのであった。
斜に構えて、一般人は見下し、より知識のある層に会えばイケ好かないインテリ気取りなどと強がってみせるような、孤高を気取る中途半端なオタク(あるいはサブカル)が、抵抗なく自分を「普通」側に置きたくなる強烈な個性との出会いによって、肩の力の抜けたただの趣味人に近づき他者と交わる物語……
それはそうと、スキピオが「5年か10年!!」ということは、そのうち朝鮮戦争モチーフの作戦でも演じられるんですかね。まあ黒王軍の様を見るに「人海戦術」とキルレシオ最低10:1みたいなネタをやるには格好な媒体ではありますが。
日本年金機構からのアレが届いていたのですが(受給についてはあまり期待していないが、一応納めている)、ふと開いてはじめてここに意識を向けたところ、数値系が目に入ったので、84%増の状態で何年受給すれば得になるかふと計算したら……
ウムラウトと同じで「や」のiの口形に引っ張られているのでしょう。これは「嘘」という単語に焦点を当てていることであたかもセンセーショナルな驚きかのような印象が演出されているわけですが、「そや(な)」と「せや(な)」が自在に入れ替わることを思えばごく普通のことと得心されるでありましょう。
これは要するに、蒼天劉備を「反体制というイデオロギーで大衆その他を糾合するカリスマポピュリスト」扱いするという話になるわけで、それが「生活保守的勢力の孫呉の横やりで倒れる」という筋書きになるわけですが、定軍山での夏侯淵との問答なんかそこを象徴させるに相応しい箇所と言える。