コミティアで、世良田波波さんの同人誌を買った。ぼくはアックスで読んだ「世良田美波」名義の作品(未単行本)が大好きだったんだけど、まさか同一人物とは思わず、簡単なあいさつで帰ってしまった。センエツながら旧名義の作品をいつか同人誌で出してもらいたいな。ぼくが一番好きな叙情派作家です。
二次元美少女のエロスに特化した、最初のアニパロ同人誌が『アニベール』だろう(81年4月の『シベール』廃刊時に出た限定50部のコピー誌)。
これを読むと古のおたくが、どのキャラに萌えてたのか一目瞭然。まず安彦キャラが異常に多く、そこにアンジェ、ペリーヌ、アラレ、怪子、ウランと並ぶ。
『漫画大快楽』のコラムで、板坂剛は少女漫画のヒロインに対するリビドーを描いている。
曰く「エロ劇画に登場するヒワイな女どものクサレマ〇〇など、もはや私には古ぼけたの穴に過ぎない(中略)従って少女漫画を見ながらセンズリをかくことが出来るのはやはり相当なナルシストでなければならない」
前者は「ロリコン劇画」と呼ばれるジャンルで、三流劇画のフォーマットをロリコン漫画に当てはめたもの。必然的にリアルなクライムストーリーになる。
早見純と丸尾末広が大メジャーだが、マイナー作家だとあべこうじ(飯田夏彦)も捨てがたい。このジャンルは現在、町田ひらく一強になった感がある。
岡崎京子の商業デビューは不透明。漫画ブリッコとも、アリスや群雄社の自販機本ともいわれる。アリスの自販機本には「祝訪中漫画 友好乃道」という8ページの漫画が載ってるが、たぶん作品リストに載ってない? こういう「未確認漫画」がまだまだありそう。
所載:『フィンガー』7号(発行年月日不明)
ここから番外編
漫画ピラニア 1981年8月号
「哀切秘話 少女椿」
『薔薇色ノ怪物』収録
ヘイ!バディー 1984年2月号
「少女椿 水子編」
『キンランドンス』収録
メロンCOMIC 1984年8月号
「少女椿 予告編」
単行本未収録
以上、なんとなく作った
『少女椿』の初出リストでした。
最近の鬼畜系漫画ですごかったのが、いづも合衆国の作品。
ふたなりネキが幼女を喰いまくるだけの話だが、18禁コロコロコミックよろしく、いちいち発想やセリフが超下品。ほとんど能天気ですらある。理性のタガが外れきった人間をストレートに描くとエグいが、デフォルメの塩梅が効いてて読みやすい。
同人誌未経験でビビッて何もやってこなかったけど、2022年9月4日に東京ビッグサイト東4・5・6ホールで開催予定のイベント「COMITIA141」へサークル「虫塚虫蔵」で申し込みました。とりあえず自販機系エロマンガの紹介本とか出したいなー。