ロリ劇画からの転向を見ると、時流に迎合したように見えるが、決してそうでなく、少女に対するこだわりがきちんと作品から垣間見えるのがいい。なにより、職人らしく自在にどんな展開でも描けるのがすごかった。インピオもある、ボーイッシュもある。今の性癖につらなるもろもろを開拓している。
こういう言説は、大衆マンガに描かれてきたロリコンを見ていくと「どのようにロリコンが大衆に認識されたのか」の指標になる。たとえば笹生那実が82年に『月刊プレイコミック』に連載した『加代子ららばい』には、すでに門切り型のロリコンが出てくる。また蛭児神建が変質者ルックを築いたのもこの頃。 https://t.co/oMDmQqRPTe