二次元美少女のエロスに特化した、最初のアニパロ同人誌が『アニベール』だろう(81年4月の『シベール』廃刊時に出た限定50部のコピー誌)。
これを読むと古のおたくが、どのキャラに萌えてたのか一目瞭然。まず安彦キャラが異常に多く、そこにアンジェ、ペリーヌ、アラレ、怪子、ウランと並ぶ。
桜井のり子(ノンちゃん)
アニメ『エスパー魔美』最大の出世格。原作1話の女子生徒が原型。渕崎ゆり子の声がスタッフに受け、みんなで弄りだして最強キャラに成長した。
間宮幸子
原作でも度々登場したが、アニメでは準レギュラー格に。ノンとのコンビや竹長との恋愛模様等で盛り上げた。(NU43)
村野守美『草笛のころ』(1977)には田舎の処女が初潮を迎えるシーンがある。これは、つげ義春『紅い花』に始まる70's『ガロ』の叙情路線の影響を色濃く感じさせ、ついでにシンデンのマサジに相当する男の子もいるんだが、処女は中学生だ。通俗的表現になるが今で言う「おねショタ」の元祖といえるかも
僕は教科書(主に英語・保健体育)の挿絵キャラに萌えるタチなんですが、90年代のあおきてつお作画時代の英語教科書『ニュークラウン』(三省堂)には特別なものがある。昔の教科書ってヤフオクに出ないから今では滅多に手に入らないし、図書館所蔵の教科書は禁帯出だし、持ってる人は大事にしてね。
なお、吾妻先生は79年に『プリンセス』で少女マンガ『翔べ翔べドンキー』を連載開始した翌月には『シベール』を出版。11年のインタビューでは「『シベール』の直前頃に少女マンガの模写をして、エロの落書きを描いていた」と回答しています。少女マンガがロリコンマンガに与えた影響も無視できません。
ちなみにアユちゃんは次の巻でPTA対学園の紛争に巻き込まれて惨死します。現在まで続く「表現の自由」と「表現狩り」の問題を考える上で「ハレンチ大戦争」は重要な立ち位置にあると思う。永井豪は50年前に回答した。どちらも空しく無意味に散っていくだけって。
あとりK先生(名作『姉DVD』作者)は、教科書の挿絵、公共広告、はたまた『団地ともお』をホーフツとさせる絵柄でエ○マンガを描いていて、すごくいい(語彙)。最近の教科書にせよ絵柄からして○ッチだよね。
また吾妻ひでお先生に初めてロリコン漫画を依頼した編集者が『Peke』『少女アリス』編集長の川本耕次さん(ロリコンブームの仕掛人)だったことは非常に象徴的だったと言えます。さらにこの過程で『ななこSOS』の原型となる『すーぱーがーる』や『陽射し』収録作「純文学シリーズ」などが生まれます。
モモやマミのようなぴえろ娘が登場する以前は貴重な美少女アニメだった『女王陛下のプティアンジェ』(77年)。81年頃「冗談半分に、このアニメを持ち上げるのが流行った」という。蛭児神建がプロデュースした数々の同人誌がそれだ(ただし蛭児神が路理同人ブームに与えた功績は余り検証されていない)