カムイ伝第二部22巻本最終頁。白土作品の中では新しくてもすでに写植が失われている劣化から、もう20年以上が経過してることに気づく。 そして鉄二さんの絵の上手さ！妹の颯子さんによると、子どもの頃から家に全く同じ絵が二枚ずつあったそうで、鉄二さんは生涯に亘って兄の絵を描き続けたんですね。

「嵐を呼ぶ剣」の巻中では、決めのシーンごとにかっこいいカラーページが挿まれます。 洗練された躍動的なキャラクター描写はつげ義春さんなど当時多くの貸本漫画家たちに影響を与えました。

白土三平のデビュー作「こがらし剣士」（1957年）の冒頭と、遠藤政治さんの「嵐を呼ぶ剣」（1956年）冒頭。 剣術漫画の画きかたなど、白土三平はまずこの単行本から多くのことを吸収しました。 #白土三平 #遠藤政治

猿飛は街の名、つまり言葉と同じく"場"に派生した方法であるということ。これはカムイ伝の農民正助が職能として文字を必要とした経緯にも掛かっており、忍者武芸帳の影丸がただの孤独なヒーローでないことも、この1959年の作品「猿飛誕生」からすでに一貫したテーマとして伝わってきますね。 #白土三平

連載中の丸尾末広さんの「アン・グラ」、連載スピードはゆっくりだけれど、内容が濃い1960年代舞台の漫画。第一話で主人公の水木ミゲルが白戸プロダクション（「カヌイ伝」の白戸一平）に行って裏切られる展開から始まり、ワタリをきっかけに永山と近づくなど不穏な白土三平要素が気になるところ。

最終手段"逃げる"を教わるサスケ サスケはいい子 #白土三平

非合理に直面して素直に悩むサスケ これも悲劇の布石ですね #白土三平

自分にも言い聞かせる真面目なサスケさん #白土三平

大人ぶったレクチャーをするサスケ どうみても通じてない感じが悲劇の布石に #白土三平

大人にあしらわれるサスケかわいい #白土三平

大人はつねに何かしら作業をしているのが白土三平クオリティー #白土三平 #サスケ

そういえば「探偵ブック影」の電子配信はどうなったんだろう。かつてのガロ100号までの復刻と同じように権利的な頓挫かなあ。 詳しくないのだけどタイトル文字はポーランド映画の「影」（1956年）から取ったのだろうか。 画像はさいとう・たかをさんの長編「拳銃に聞け」（影19集） #さいとうたかを