護身法には
『俗士に授けたる時の切紙』
というのがあって、
『浄信の俗士あって護身法を伝授せんと懇望す。先ず一七ヶ日精進潔齋せしめ、 しかる後、沐浴し浄衣を着せしめ、これを授くべきなり。』 
とあり、一週間精進潔斎をしたなら、護身法の印と真言を授けても良いという考えも昔はありました。 
   じゃあそれでみんなが『正しい陰陽道/陰陽師』を楽しんだかというと、そうじゃなくて。
『少年陰陽師』みたいに昔から人気のある小説とか、『双星の陰陽師』みたいに売れてた漫画家の新連載みたいな『叩きづらい作品』以外は、作品の良し悪しでなく『正しくない』というだけで酷評されてたわけで。 
   信者さん信徒さんのいない伝統宗教の施設は、その人達に対応する必要がないので、宗教者という社会的な地位を持ちながら、普通に働きやすく、なおかつ自分の為の宗教実践がやりやすい、という利点があったりするのだけど。
普通の宗教者さんからすると、それは好ましいことではないとされて以下文字数 
   陰陽寮は7世紀に設置され、
19世紀まで存在したわけで。
それだけ長く存在すれば、その仕事内容や、望まれる働きだって、何度も変化しているわけで。
そこから都合の言いパーツだけあつめて『自分の考えた理想の陰陽道/陰陽師』像をつくり、
他人の陰陽師像には不都合なパーツを集めて批判文字数 
   陰陽道だけじゃないけど、
いくら一般人に手の届く本を購入しても、
いくら一般人に手の届く論文を読んでも、
その本や論文を書いてる人にかなうわけはないと。 
原本原典だって、一般人が入手できて理解できるものを、
プロが目を通していないはずがないと。
そこら辺自覚しないと、心がツラいと。 https://t.co/7vhn9mYsB6
   漫画『ゲゲゲの鬼太郎/水木しげる著』の巨大妖怪ダイダラボッチは、千年前に封印された設定だったけど。
原作は、1971年11月末の週刊少年サンデーに掲載されていたから、
ダイダラボッチの封印は970頃で、
当時の陰陽寮陰陽師の賀茂忠行・保憲親子や安倍晴明の仕事だったのかも、
とか思ったり。 
   忠臣蔵、少女漫画の『パタリロ!』でも当然のようにパロディをやってたし、
子供向けアニメの『クレヨンしんちゃん』でも、説明もなくパロディをやっていたなと。
…クレヨンしんちゃんのは1998年12月だから、27年前は小さい子でもパロディとわかるぐらいには有名だったんだなと。 
   漫画『今日もビールでがんばらない~ユイとケイのカンパイリセット~/阿羅本景 原作/別所ユウイチ画)』と、
迂闊先生の漫画『のみじょし』で、
シカゴピザの波状攻撃をうけて食べてみたくてしょうがないのだけも、都市部まででないとお店がないので、しばらく無理っぽい(ガックリ) 
   『最低限これぐらいは読んでおきなさい』はあるけど、
『この本がわかりやすくてお勧め』というのが、
あんまり無い。
そう言った層が、わかりやすい本や、わかりやすい言葉で話してくれる自称陰陽師に流れていくのはしかたがないと、
思ったり思わなかったり。 
   宗教的な話をするとき、『特定宗教の代表者、ないし末端』である宗教者に対しては、何か特別な条件がなければ、宗教教義に基づく『宗教的に正しい知識』を求めるのであって、
『宗教的な裏付けのない、あなたの思いこみや体験談』を聞きたいわけではない、
というのがあったりなかったり。  https://t.co/38me8aV7ho
   陰陽道は霊を認めたか、陰陽師は除霊したか、というのは学問的には積極的に肯定できないとはいえ、例えば土御門安倍家配下の門下生は鎮宅霊符神を祀りましたが、鎮宅七十二符には『厭悪鬼』符など悪鬼を祓う符があり、これに『霊鬼』が含まれると考えるなら、陰陽師の除霊は否定できない事になります。