『エマ』を読み返して、思い出す。#ゆっくり文庫 のマープルとルーシーは、ケリー先生とエマから着想を得た。人物も、立ち位置も、時代も違うけどさ。『ポケットにライ麦を』のメアリー・ダブは、アデーレから。いろんなサブキャラ、ドラマを考えたけど、ミステリーから外れてしまうんだよね。
レアンダーの本名がリヒャルト・フォン・フォルクマンと知って、どっかで聞いたことあるなと思ったら、ブラック・ジャック「身代金」で、誘拐犯の腕が干からびた「フォルクマン拘縮」の由来になった人だった。意外なところでつながった。
同じ原作ファンでも、好きなところ、大事に思うところ、ほかのひとに伝えたいところは、必ずしも一致しない。その差が新たな魅力を引き出してくれるから、私は翻案を喜ぶ。「原作通り」「原作者の意向」が絶対とは思わない。
んが・・・コレジャナイと思うことはある。
カレーは辛くしてくれ。
文庫サーバで柱合会議を開いた。
「ソフトウェアトーク動画投稿祭」を企画する意義はわかる。だが、参加者を集め、まわし、発表するのは大変。文庫さんが旗振りすると、また本編が滞る。それより100達成しろ。
つうわけで、私の主催はありません。
『ブラック・ジャック創作秘話 手塚治虫の仕事場から』(全5巻 2009)を読んだ。おもしろかった。手塚治虫の奇人変人ぶりも痛快だが、周囲に与えた影響の大きさに驚嘆する。私はここまで命懸けで生きてない。高度経済成長期の狂騒に翻弄された側面はあるだろうけど、とにかく、すさまじかった。
90年代初頭は、オタクに厳しい時代だった。「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の宮崎勤が1989年に逮捕され、「オタク=犯罪予備軍」と認知されたからだ。
オタクと知られてはならない。
オタクたちは一般人に偽装したが、やがて声を上げるようになる。1991年は『おたくのビデオ』も発売された。
(時代劇時代と異世界世界)
「時代劇」は、江戸の初期とか後期とかは意識せず、「時代劇時代」という認識で制作されているとか。まー、いい加減すぎて凋落した側面もあるが、昨今のファンタジーも同じノリだろう。
つまり「異世界世界」であって、言語や風俗を気にしてはいけない。