フェリシアとタマラの師匠の教え、「敵の敵を利用する」。 この言葉を軸として、フェリシア、トニー、タマラ、そしてメナスの、誰が敵で誰が味方か、場面場面で入れ替わる… 登場人物が少ないからこそ、複雑な関係性を楽しめるシナリオになっていた

rt これからおねえの声、ゆかりんで再生せにゃならんのか…！

「出ました！ハカイダー！」とワクワクしてたら、割りと早くにギルハカイダーに移行するのは驚いた。コミック版ゆえのスピード感もあるだろうけど

この辺り、ハカイダー編を交えながら、単発エピソードも続くのだけど、 結果ジローもミツコさんも、「都合のいい時だけ相手を頼る」のはちょっとアレ。（まあこの辺りも、両者の成長…だろうか？）

【人造人間キカイダー】デジタル大全版3巻まで。 事故で足が不自由になった少年は、足の手術と引き換えに、ジローの"命"を狙う。少年をたぶらかす悪魔、機械人間のジロー、そして自分のために他者を傷つける少年。本当に"心がない"のは誰か？

ジロー初登場時、動物に興味を持って、ズボンが汚れるのも全く気にせず、沼に入っていく…「生まれたての子ども」なのか、「汚れや故障も直せば良いキカイ」なのか

単語の選び方も、すごい丁寧なのよね。ジローは光明寺博士や他のロボットたちを、まるでヒトのように「おとうさん」「きょうだい」と呼ぶ。一方で彼らは「こわす」戦いを続ける。 その姿は、ヒトなのか、キカイなのか…逐一、見てる側に問いかける

0や100じゃない、「不完全な心」だからこそ「人間らしい」とは、劇中でも引用されてるキノピオっぽい設定なのだけど、そこから一歩踏み込んで、 じゃあ彼に「人間らしい」とあって欲しいと願うのは、ヒトのエゴなのか。彼のためなのか。と踏み込んでいくのがスリリング

【人造人間キカイダー】を読み始める。 光明寺博士によって造られた、ロボットたち。その中で一人、不完全な「良心回路」を与えられたジローは、その「良き心」ゆえに悩み、彷徨う。 人としてもロボットとしても半端な自分は、何者なのか？操られた「兄弟たち」と戦うのは、正しいのか？

ただその強烈な皮肉も、このままの社会や環境では、新人類、ミュータント…すなわち、「君たち」は殺されるぞ？という警告でもあると思う。親や先生、優しい顔をした大人の差し出す毒を、そのまま飲み干したらどうなるか。 そんな社会を危ぶむ「オヤジのゲンコツ」を素直に受けたい自分もいる

ただ他の作品も含めると、風刺の効いたブラックジョークを盛り込んだものが多く、ちょっと自分には重すぎだったかな。 反戦のメッセージはいいのだけど、そこから政治やマスコミ、あらゆる方向に刃を向けているのは、ちょっと身構えてしまった

殺人も辞さない復讐鬼スカルマン。その正体は何者か。一体どんな過去が、彼を突き動かすのか。謎解きの詰めが若干物足りなく感じるものの、その分スカルマンの執念がこれでもか！と描かれる。 もしこのサスペンス風味のまま、仮面ライダーや怪傑ズバットなんかが誕生したら、どうなってただろう？