ああこんな風に、何かを深く愛して、信じて、義憤に駆られていたい。おそらく彼が愛するものは無意味で無価値でしょーもないものである。それは愛が無意味で無価値でしょーもないものであるのと同じように。だからこそ尊いのだ。
我々はまさにこれをやったのだと思っている。子供の楽園から出ることを拒否し、時を止めたのだ。時の止まった世界はユートピアだ。子供部屋から出れば楽園は終わる、ウソ金や騙し合いや…そしてブラック企業の奴隷になるのだ。
AIに、オレのかわりにオレの絵を描いて欲しいのである。しかしオレの絵なんてもう粗だらけで別にマネなんかしてほしくないのである。このジレンマである。これを「AIきれいなジャイアン」と命名する。こうじゃないけどこんな風にしかならん。いやそうじゃねえんだよ。
未来予測で言うと、太田垣康男「MOON LIGHT MILE」の中国の台頭が非常に先見性があったことを記しておきたい。その後の現実があまりにその通りになってしまったので、今読んでも逆に当たり前に読み飛ばしてしまうかもしれないが、連載当時は非常にSF的な、野心的設定であり展開だったと思う。
SNSで有効なのは、「ほどよく目に刺さる」ことであって、個性的すぎたり情報量が多すぎると即スルーな気がする。これなどは2019年にペインター2019を買ってしまった記録だが、あまりに濃くて目にうるさく誰も読まない上にペインター2019は6年後の今日もデータの底に埋もれている。