谷口ジローの『歩くひと』は、決してほのぼの漫画では無く、カルト映画『泳ぐひと』から着想されていることからも伺えるように、そこはかとない狂気を孕んだ作品でゾクゾクする。これがバブル期に描かれたことも含めて。
大判でページも開きやすい愛蔵版を是非。
超良い。「なんとなくワクワクする 夜が輝いている・・・」ようなこの感覚って、確かにあった気がするぞ。 https://t.co/iOE5I9KBZ3
かといって、流行やステイタスに敏感なえっちゃんはえっちゃんで、そのファッションも含めて魅力的なキャラクターとして描かれているし、(時に余計なお節介があったとしても、)彼女の興味や知識をバカにしたりは決してしないのも『るきさん』。
亜紀書房のwebマガジン「空き地」で連載中の、近藤聡乃さんの『ニューヨークで考え中』。
時代と共に変わりゆく価値観に想いを馳せる第206回。最初の一コマ(左)と最後の一コマ(右)で同じ空間を、反転させた角度から描いてるのが素敵。
※最新話は今週木曜日公開です。
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戸板康二『芝居名所一幕見』は、歌舞伎芝居に描かれた江戸の、現在の東京への変遷を見る一冊。
現在の東京といっても、出版当時の1952年現在なので、芝木好子の小説の舞台にもなったネオン輝く赤線街、須崎パラダイスも現役だったりするから面白い。
オールタイムベスト漫画で、人生において間違いなく、具体的にどうとは言えない深いところで影響を受けているはずなのが黒田硫黄『茄子』。
自分はこのひとコマで大人について学んだ。