僕らが戦後史の最重要トピックの一つだと思っている60年安保も庶民やノンポリ漫画家にとってはこんなもんだったのかもしれないし、そういう感覚を吉本隆明(アンパンがどうたらこうたらと共産党を叩いた)が評価したのは当然だったかもしれない つげ義春「隣りの女」
阪神も優勝したし阪神ファンの土井たか子を偲んで漫画でも読むか、と思ったが、なんか、この作品に描かれるガッツ溢れるおたかさんや民主的な社会党、やけに物分りのいい田畑忍とかみんなフィクションだそうです。編集部もこういう作品の場合は定型文で済ますなよ(コミックバーガー1989年10月10日号)
おたかさんは中山千夏とカジノに行って一山当てたそうだし、社民党も歴史のif次第ではカジノ法案を激推ししていたかもしれないと思うとしみじみする
池田大作という人は、何ら創価学会の信仰を持たない身からすれば教学理解とか平和運動とかよりもその胆力に驚嘆する。自社さ連立政権が新進党と戦っていた時、自民党が仕掛けてきた創価学会攻撃は実に苛烈を極めたが、池田は数年間は持ちこたえ、一歩も引かなかった。学会員もまた池田を全力で守った。
政党が特定の宗教の開祖・中興などに敬意を表してはいけないのか?の問題ですが、自由民主党静岡市議会議員団は臨済宗の高僧(東福寺派の門祖)である円爾の伝記まんが『しずおか聖一国師』(深沢恵原作、たまだまさお作画、2014)を刊行しています。案の定市民から裁判を起こされました。
700年前の人だから素直に「すごいなあ」で済むけど現代でも一部の僧堂・修行道場・専修学院で暴力沙汰あるのを知ってると尊敬どころでねーわ。やめよう、暴力による教育
どういうわけか「奨学金は借金ではない」とか主張する謎の勢力がおり、それはまあ何らかの思惑に基づいて言ってるんだろうが、その御高説をこっちや社会が額面通り受け取るかは別の話。謎の勢力よりにざかな先生方の言う事を信じるに決まってるじゃん(『4ジゲン』1巻84頁、白泉社、2006)