「猫と私とドイッチェランド」
ドイツのスーパーで売っている卵の実態。
割れていることもしばしばで、羽根が入ったりフンがついていたりするのだという。
確かにそんな状況では、卵かけごはんは食べられない。
日本で売っているピカピカの卵。
その特別を実現してくれる生産流通の皆様に感謝したい。
1952年、神戸のパン職人がオムライスを見て閃いた。この形のパンを焼いたら面白いのでは。洋食用のライス食型で成形して焼き上げると、紡錘形のパンの表面に数本の溝がついた。この形がマクワウリに似ていることからメロンパンと名付けて売り出された。
メロンパンを食べながら、日本のパン史を想う。
萩原天晴「上京生活録イチジョウ」
ついつい夢中になってしまうスマホゲーム。
無課金でも時間という貴重な有限資産を毟り取られてしまう。
やってる時は楽しいが、膨大な時間を徒に浪費したことに気付いてしまうと喪失感が半端ない。
知らず知らずのうちに、のめり込みすぎないよう注意したい。
カレー沢薫「ひとりでしにたい」
熟年離婚は経済的な損失が大きい。離婚した結果貧困に陥るケースも多い。
最近は「配偶者居住権」など、相続の面で配偶者を守る制度も整備されつつある。
離婚となるとつい勝った負けたの感情論となるが、法律や社会制度を勉強して損か得かの検討も冷静に実施したい。
山口つばさ「ブルーピリオド」9巻
先輩教授から投げかけられた「先生は女性だから」の発言に、憤怒のあまり闇落ちする猫屋敷先生。
しかし教授会での立ち位置を計算し、豪快な笑いで返してみせます。
どんな社会でも必要になる、自分を殺しながらの苦渋の振る舞い。
生きていくって大変だ。
柴なつみ「わたしのお嫁くん」
速水先輩の部屋を訪れた山本くん。
汚部屋ぶりに耐えかね、テキパキと掃除を始める。
「お嫁さんに欲しい…!」
ときめく速水先輩へ山本くんの一言。
「あんたはルンバとでも結婚しとけ!!」
すごいパワーワードだ。
北斗の拳のこのシーンを思い出した。何故だろう。
「北斗の拳」1巻
僅かな食料を奪い合う荒廃した世界。
米が栽培できれば争いは無くなる。
命懸けで種籾を村に持ち帰る老人。
「…今日より明日…」
「久しぶりに人間にあった気がする…」
この言葉は中学生の私に衝撃を与え、人生観を形作った。
私は人間として生きられてるだろうか。今日も自問する。
「めぞん一刻」157話
響子さんに必死のプロポーズを断行するものの撃沈する五代くん。
掲載された1987年頃はまだ、「味噌汁が飲みたい」が求婚の言い回しとして健在だった。今だとTwitterとかでフルボッコに叩かれるかも…。
ちなみに私が独身なら、どんな時代どんな言い方でもプロポーズは大歓迎だ。
「凪のお暇」8巻
シングルマザーとして苦労を重ねてきた母親。
「私ができたことはお母さんにとって」
「失敗だったってことなの?」
突き刺さる娘の言葉。
失敗続きの人生で、唯一の成功が娘を授かったこと。
かわいい娘を正しく導きたいのに、上手くいかず疎まれてしまう悔しさに涙を零す。
切ない。
「凪のお暇」8巻
東京でミュージシャンの卵に恋をした凪の母親。将来を約束したのに、凪を妊娠すると逃げてしまった。仕方なく帰郷して苦労を重ねた母親。
この子は絶対に固い職業の人と結婚して欲しい。そう祈りながら育てた娘は、同じタイプの無職ミュージシャンに恋をした。
母親の絶望感が切ない。