手塚治虫記念館の松本かつぢ展より「ピチ子とチャー公 世界漫遊」、チャー公がベティにキスされている場面。戦前の昭和10年頃に、キスシーンはあるわピチ子の下着姿は描かれるわ、お弟子の上田としこ先生は裸の少年を描いているわで、かつぢ先生はやはり先進的でした…
吉田まゆみ原画展、かなり混雑していました。
リア充の老夫婦とか、どう見てもオタクに見えない人たちが見に来ていて新鮮でした。
あと80年代のカリフォルニアドリームが炸裂していたのも面白かったのでした。
もう終了間近で紹介が遅かったのですが見て損はないです。
芳成かなこは少女マンガ界屈指のコマ割りの名手だった。3段を基本とするS字進行が基本で、クライマックスになると縦割りを効果的に使う、松本かつぢにも見られるようなロジカルなコマ割りに私は惚れ込んだのであった。
これは「こむぎ日和」のくらもちふさこ風コマ割り。S字と縦割りが残されている。
戦前のピチ子とチャー公世界漫遊編は、たしか今回初展示では?昭和11年頃かしら?ミッキーマウスがいる。
松本かつぢのマンガ家歴は昭和4年にはじまり、翌年にポクちゃんというキャラクターを生み出しました。上田トシコ先生が1番好きなかつぢのキャラクターとのことです。かつぢはデビュー当初から海外のアニメーションもよく知っていた節があります。モダニズムですね。
#少女マンガはどこからきたの
瞳の描写における瞳孔と虹彩の区別はもっと古い可能性があります。たとえば60年代のちばてつやのこの例だと瞳孔の周りにハイライトと虹彩が描写されているようにも見えます。
80年代から瞳孔が描かれるようになったという論文を読みたいですが、その後瞳孔を描くのが主流になったわけでもないのでは? https://t.co/7b5fYwsr5Q
松本かつぢ展では、マンガは展示規模が大きくなって展示が難しいので、こちらに私の好きなダイジェストを載せておきます。
水着の女学生たちを描いた一コマアルバムの傑作、上田トシコ先生が愛してやまなかったポクちゃん、ピチ子とチャー公の女の子を水難から救出する名場面。
お役に立てて良かったです!
昭和9年の #松本かつぢ は
3月に「王様のおやつ」
4月に付録「なぞ(?)のクローバー」
7月に「あふられたチンミョウさん」
8月に付録「ピチ子とチャー公 湖畔の一夏」
と傑作中の傑作を発表してマンガ家としての黄金時代に突入しました
(図版はあふられたチンミョウさん) https://t.co/XPNXHXoq3d
矢代まさこ『ようこシリーズ』より「ころころコロッケ」。スラップスティックギャグコメディの傑作だと思います
松本かつぢ「?なぞのクローバー」は先行するLittle NemoやKrazy Kat, Gasoline Alleyなどの斬新なコマ割りとはどこが違ったのでしょうか?
先行作品のコマ割りは物語構成よりも先んじていますが、かつぢのコマ割りは物語によって統御されています。そこで2段抜きのような手法が発明されたのです。