辰巳ヨシヒロ先生「あんた誰や?」
「たった一度の不渡りで会社が倒産した社長。人間の尊厳を踏みにじられた彼が、ふと「愛犬クラブ」に入ると…」という内容
絶望的な物語に加え、一つ一つのコマが情容赦なく、魂を掻き毟られる
辰巳先生は「うなだれた中年男」を描かせたら右に出る者はいないなあ…
RIP 小池一夫先生
小島剛夕先生・作画「首斬り朝」は、中学生の時に読んで以来、大好きな作品の一つ
時に非情、時に哀切、時に人の情けに満ちた、骨太なドラマには魂を鷲掴みにされる
更に、怪奇漫画好きとしては、合間合間に挿入される残酷描写の凄惨さも大変、魅力的だと思う(少数意見だろうが…)
読者プレゼントは多々あれど、モ~レツに気になっているのが「リリアム人形」
しかも、わたなべまさこ先生の自作!
ただし、「リリアム」という漫画は「発狂物質で人々が発狂しまくり、血の雨が降る」という内容なので、どれだけ応募があったのか全く謎
もしも、情報があれば、お知らせくださいませ!
おだりつこ先生「真珠のねがい」での祭のシーン
火を囲んで踊る中、太鼓の音がひたすら「ポンポコ」なのが味わい深い
実際、作者の頭の中では「太鼓の音=ポンポコ」だったのだろう
日本語は擬音語・擬態語が豊富と言われているが、漫画の中の擬音語・擬態語の変遷を調べてみたら、かなり面白いと思う
さがみゆき先生「ほくそ笑む少女」にて「007」に関する会話が出てくる
ヒロインがアツく語るシーンは、さが先生が「007」のファンだったと思わせるフシあり(違ってたら、ごめんなさい)
にしても、「サンシンボール作戦」、好きだなあ(サインペンで書きとばしているところもいい!)
ついでに、金田君子名義「泥だらけの太陽」をご紹介
ヒロインは、殺人の冤罪で獄死した母の仇をとるため、暴力団に潜入した娘
殺伐とした内容かと思いきや、登場人物は皆、善人で、売り文句の「純愛ドラマ」と違わぬ展開(ドンパチ等、一切なし)
荒削りな出来であるが、ヤ※ザが出てくる点で貴重かも
魚に呪われる怪奇漫画としては、ちゃおホラーの、のせじゅんこ先生「魚の涙」もある
宙に浮かぶ「魚の目」の描写や、捻ったラスト等、読み応えはあるが、川魚を粗末にしただけでこんな目にあうというのもなあ
過去、臭いのキツい川魚料理を食べたことがあり、ヒロインの「生ぐさい」には共感を覚える
古城武司・絵/梶原一騎・原作「 おれとカネやん」の母親の葬式のシーン
本来は悲愴なシーンであるが、母親が焼きイモを買いに行った帰りに交通事故死して、主人公が涙ながらに焼きイモを食べるというのが、感情移入しにくくて困る
「かあちゃんの愛…そ それをいまおれはくう!!」と言われてもなあ…
「ろくろ首」(首が伸びる方)という妖怪がいるが、二駅ずい先生「彼女はろくろ首」や鬼太郎のアニメ版の影響のせいか、随分とメジャーになった模様
この流れに乗って、元祖(?)・ろくろ首ガール、ユー子ちゃんも注目を集めて欲しい
ちなみに、ユー子ちゃんは、妖怪ではなく、あくまでも幽霊です