「怪談呪い琴」での「四段活用」はこんな感じ
眼のわずかな動きだけで、少女の心理の揺らぎをさりげなく表現するのは流石だと思う
背景のベタや、吹き出しが妙に離れて、人物と対照的になっているのも効果的では?(偶然の結果かもしれないけど…)
いろいろと味わい深いです
平賀とくじ「恐怖の花束」(150円/つばめ出版)
ストレートな探偵もので、東京に働きに出た少女が偽札作りに巻き込まれ、複雑な陰謀の渦中へ…という内容
当時の漫画に関して知識は皆無に近いが、物語自体は良いと思う
ただ、絵に「スピード感」と「緊張感」が欠けていて、それが味と言えば味かも…
岩浪成芳の別名義に「東妖介」がある
私はそこまで年季が入っていないので、東妖介名義は「処女の泉」(「女の内幕」1973年4月号/日晴社)しか持っていない
そのスジでは大人気の「漫画ブラックパンチ」に描いてはいるが、もうとても手が出ない
グッピー書林さんあたりが復刻してくれると嬉しいなあ
個人的に、楳図かずお先生の女性キャラには全く心惹かれない
だが、「おろち」の一話「骨」での、看護婦姿の「おろち」に図らずも、ときめいてしまった
病人がいくら苦しんでいようと、顔色ひとつ変えそうにないところが魅力♡
(ちなみに、「おろち」の笑顔のシーンはなかなかレアではなかろうか?)
辰巳ヨシヒロ先生「浮かれ狸」(「龍虎②」(セントラル文庫/150円)収録)
岡っ引き(同心?)が、狸の瀬戸物が勝手に移動する事件から窃盗事件を解決する推理もの
謎解きは他愛のないものだが、狸の瀬戸物がやけに不気味なのが印象的(首に巻いてる縄がオシャレ)
見方によっては、キモ可愛いかも
映画の出来はともあれ、いばら美喜先生「悪魔のメモ」を彷彿させるシーンがあったことが嬉しかった(特撮の出来はイマイチだけど…)
この映画の約半世紀も前に、こんなアイデアを考え出した、いばら美喜先生の作品は今でも充分に斬新だと思う
やはり「センス」によるものなのか…
昔のエロ雑誌でよく見かける鬼頭暁(きとう・あきら)先生
絵柄から前田寿按先生の変名と思い込んでいたら、全くの別人だった
https://t.co/7Ewt7kSocL
んにしても、こんな疑問を抱かなければ、こんなマニアックなサイトを知ることはなかったはずで、インターネットって不思議な縁で溢れてると実感!
水木しげる先生と交友があったらしい宇田川マサオ先生「チャランポラン兄弟④」(三洋社/150円)
蛙のような顔のキャラが、宇田川先生の絵の特徴?
内容はほのぼのとしたギャグ漫画で、四巻も出ているので、人気作品だったのかも
個人的には、当時の風俗を積極的に取り入れている所が興味深く感じた
「ここに母あり」(150円/一晃社/1960年)
有名画家の遺児である姉妹。姉が松本で療養している間、妹は自分がもらい子だと知り悩む…という物語
しき作品には珍しく、継母は出てこないが、意地の悪い親戚はばっちり健在
途中、突然に「皇太子妃殿下」が出てくるのにビックリ!(似ているのかな?)
再評価の機運が高まっている故・谷悠紀子先生
先生の作品に「悪夢」(「すみれ・23」収録)がある
先生にしては珍しいスリラーでは?
両親を亡くしたヒロインは、財産目当ての伯母に引き取られていたが、衝動的に伯母を射殺してしまう…という内容
猛烈にドロドロした内容で、作者の懐の深さを感じる
杉戸光史先生の短編「山んばの里」
これに出てくる二口女は、頭の方の口で猫を丸飲みするという凶暴さだが、他にも見所がある
それは、二口女が笑うシーン
両方の口で笑っていて、妙に斬新に感じた
頭の口の方が大声で笑っているのは、こちらの方が本性が出るせい?
ともあれ、腹話術とかに便利そうだ
杉戸光史「赤毛の吸血少女」より
吸血鬼をたとえるのに、往年の名レスラー、フレッド・ブラッシーを持ち出すか…
でも、相手が「ブラッシーのような吸血少女」であれば、空手三段では歯が立たんわな
ブラッシーの噛みつきに関してお知りになりたい方は以下のサイトをどうぞ
https://t.co/mhOMwA5t6w