@manga_gorilla ヒロインが、母親にいじめ殺された祖母の声を幻聴するシーンと、どんな些細な音も我慢できなくなり、母親に雨の音を止めるよう懇願するシーンは、ヒロインの異常さを浮き彫りにして、素晴らしいと思います。
今、読んでも、生々しいのでは?
池田弘「夜叉は踊る」(太平洋文庫/1961年12/20)
秋田藩城主を殺した紅夜叉党。一関藩の一行は、若君を人質にされ、その首領を匿うこととなるが…という内容
紅夜叉党の踊りが、妙に躍動感に溢れまくって、素晴らしい!
「ツツ―」と踊りだすシーン(四番目画像)はバレエ、入ってる?(草鞋だけど)
宏文堂の貸本怪奇漫画の表紙を手掛けていた按田武志先生
後年、SM雑誌で挿絵を描かれたらしいが、情報量が少なく、謎が多い
そんな按田武志先生のエロ漫画「歪んだ肉欲」(「漫画エース」1969年4/18号)
女性キャラの顔付きに、貸本表紙時代の面影がある気がする
他にも、漫画作品はあるのだろうか?
実は怪奇漫画と縁の深い平野仁先生(「少年の町ZF」は傑作!!)
デビューがいつなのかよくわからないが、「東京へ来た男」(原作・山下愉一/「コミックミステリー」1968年10月創刊号)という作品がある
モノクロの効いた、きびきびとした描線が印象的
キャラの特徴はもうこの頃から確立してたんだな~
滝田ゆう先生と言えば、何とも形容しがたい独特の絵柄であるが、「宝石」には、少女漫画のような清楚な女性キャラが描かれている
私の乏しい知識では断言はできないものの、この手のキャラは珍しいのでは?
個人的には、このキャラはいいと思う
でも、やはり「滝田ゆう・ワールド」にはミスマッチかも
銃で武装した凶悪犯がどこそこに立てこもる…というシチュエーションはよく目にするが、女湯に立てこもったのはこいつだけだと思う。
(画像は「セブン8」1969年12月3日号より)
記録的な大雨で、私の住む地方も、かなりの降水量かつ欝々とした天気
そんな時に、小山田いく先生「妖雨つづり」の「雨女」に衝撃を受ける
この女性、男にふられて、雨の中で溶けてしまいたいと思っていたら、本当に溶けちゃったそ~な
小山田先生のイメージとかけ離れたグロ描写にエビ反り必至です!
やすだたく「血涙ストリーキング」(「漫画快楽号」1974年6月号)
1974年頃は世界的にストリーキングが流行しており、やすだ先生は早速、漫画に取り入れた模様
でも、会社で全裸になる事が、愛の証拠になるのだろうか?(ちなみに、ストーリー上の必然性は皆無)
これでハッピーエンドにされてもなあ…
橋本将次「人斬り野郎」
ある城下町
冒頭から辻斬りが町人を斬殺
辻斬りのどさくさに紛れて、ある商人が風来坊の浪人を雇い、商売敵の一行を斬殺
だが、裏切られた事を知り、浪人は商人を斬殺
んで、最後に辻斬りも斬殺
タイトルに嘘偽りのない、実に橋本将次先生らしいスプラッター時代劇
面白いです!
笠原倫先生「蛮勇なり」に、「金網で顔面トコロテン」という描写があり、久々にシビれた!!
こんなステキな残酷描写に巡り合えたので、広島風お好み焼き屋の爺の店員の態度がクソ悪かったことも許せてしまう気分です