故・三田京子先生の作品の特徴の一つ、「四段活用」
第一作目の「毒花と美少女」ですでに使われているが、なかなか気の抜ける出来映えで、かなり気に入っている
左側の少年の表情の変化が実に味わい深い
まあ、確かにウンザリするわな
小室保孝(孝太郎)先生の初期作品「大かいじゅうゲジラ」(1966年12月)
自衛隊がゲジラを攻撃するも、全く歯が立たず、撤退する際に「マッテマシター」と叫んでいる隊員がいて、ツボにはまった
まあ、気持ちはよ~くわかる…
ちなみに、「待ってましたー」という言葉は、歌舞伎での掛け声らしいです
個人的には、レイモンド・チャンドラーよりも、赤塚不二夫先生の言葉の方がしっくり心になじむなあ~。
松本正「薔薇のオラトリオ」
超能力専門家、ダフネ博士が自分の誘拐を予知する。射撃の名手の娘が保護を彼の指示されるが、犯人に全て先手を取られる。犯人は超能力者?…という内容
ストーリーよりも、ダフネ博士の強烈すぎるビジュアルに目が点!
どう見ても、KISSのジーン・シモンズですやん!!
(エログロ注意!!)
団隼人・作/清水おさむ・画「嗜虐の女」
SM趣味の美人妻。彼女の嫁した家の男系は30歳を過ぎると、脳が梅毒に侵されてしまう…という内容
ラスト、ド迫力のグロ・シーンが唐突に捻じ込まれるが、これって何かの映画のトレスでは?
心当たりのある方はご教示いただけますと幸いです
矢乃藤かちすけ先生「恐怖のまだら少女」が描かれたのは恐らく70年代半ばだが、その20年後にサトノ光年名義で描かれた「怪奇液化体ゲルメーバ」でも、パトカーの音は「パポ パポ パポ」なのが味わい深い
この「ブレない」ところも、先生の魅力だと私は勝手に思っております
昭和の漫画でお馴染みのそばの屋台
その中で、これだけハイカラな夜そば売りのオヤジは(私の知る限り)いない
そばを作る時でも、燕尾服・縦縞のズボン・白手袋でバッチリ決め、頭にはアメリカンなシルクハット!!
これが「ダンディズム」というものなのか…?
(「漫画パンチ1973年10月23日号」より)
太田康介先生には青年誌向けの作品もあり、その際は「デン康介」を用いた模様(と言っても、画像の一作しか確認できていないけど…)
一応、裸の女性は出てくるものの、内容はどこか関節が外れたような、いつもの作風で、正直、青年誌とは水が合わないように思う
でも、この浮いた所がいいんだなあ~
「便所の怪談」ついでに、しきはるみ「厠の美女」(1969年「コミックミステリー」8月特大号)
新居を購入した若夫婦。夫は、便所に現れる美女と夜な夜な密会を重ねるのだが…という内容
そこまで露骨な描写はないものの、非常にバッチい!!
しきはるみ先生の描く裸女はいい感じなのに、勿体ないなあ…
和田あきのぶ「あに、いもうと」(1969年「コミックVAN」10/2号)
主人公は、父親だけが同じな妹と想い合うが、周囲の目は厳しく…という内容
絵柄が、あすなひろし先生にそっくりなので、疑問に思っていたが、先生のアシスタントとのこと
あすな先生の再評価と共に、周縁の方々も注目されて欲しい