原木亮「肌色の誘惑」(「ヒットパンチ 1971年10月号」)
深夜、隣に住む女性の喘ぎ声にひかれ、青年が天井裏から隣を覗くと…という内容
いばら美喜の影響の強い絵だと思うが、どうだろう?
手書きの間投詞や、投げやり&スプラッターなラストは、いばら美喜ぽいけどなあ(違ったら、ごめんなさい)
漫画の擬音語は、「アストロ球団」を初め、挑戦的なものが多々あるが、「ヴボバガッ―ン」もいい線を行っているのではないだろうか?
機会があれば使ってみたいと思う。
(画像は、西武三郎先生「鬼女が地球に」より))
金子晴お「カヅノコ殺人事件」
貧乏アパートの階段に落ちていたカズノコ。持ち主はわからないまま、カズノコを食べた盲人が何者かに殺され…という物語
登場人物がカズノコと聞いただけで眼の色を変えているが、当時そんなに貴重品だったんだろうか?
また、金子先生の描く女性キャラが可愛くていい!
最近、多摩海人という漫画家が気になっている
唐沢俊一氏は「超カルト作品」と評したが、確かに、そのスジの人には絶大にアピールするものがある
ストーリーが独特で、それにあの素朴な絵が組み合わさると、怪奇とはまた別の何かに横滑りしているように思う
その何かをうまく言葉で表せず、もどかしい
読者プレゼントは多々あれど、モ~レツに気になっているのが「リリアム人形」
しかも、わたなべまさこ先生の自作!
ただし、「リリアム」という漫画は「発狂物質で人々が発狂しまくり、血の雨が降る」という内容なので、どれだけ応募があったのか全く謎
もしも、情報があれば、お知らせくださいませ!
渡辺美千太郎「花笠七変化」(「龍虎三人集」)
渡辺先生は最近復刻された「赤太郎奇談」の作者で、怪奇もの以外を初めて読む
まず、高い画力に驚き!!
とても洗練された内容で、古めかしい物語も新鮮に感じた
時代劇や講談の知識があれば、もっと深く味わえるのになあ…
更なる復刻を期待しております
最初、このコマを目にした時、バーコードかと思った。
「実はかくかくしかじか」というセリフの便利さを再認識できます。
(画像は、浅丘ルリ先生「手と眼と悪魔」より)
「突風」(「怪談・84」収録)を読んで、池川伸治先生のキチガイ描写は、なかなかリアルだと思った
本人は至って真剣かつ冷静に自己分析しているつもりでいるものの、傍から見たら、全くそうでないところがヤバい
登場人物の「自己没入度」の高さが、池川作品の特徴ではなかろうか?(個人の意見です)
高橋のぶお「青春の影」(1965年7月頃/阿木二郎「黒い涙」(曙出版)収録)
所々、あすなひろし先生の絵の面影があると思っていたら、ラストのコマに「協力あすなひろし」とあった
もしかして、高橋のぶおは高信太郎先生?
あすな先生がどのようなサポートをしたのか気になる
https://t.co/YNjbtE0ZvB
RIP とりいかずよし先生
と言っても、私の知識は非常に浅い
そこで、マイナーな「土曜漫画」掲載作品をご紹介
「えくそたしー」(1970年4/10号)
「便所おんな」(同年5/8号)
赤塚不二夫先生に言われたとはいえ、ウンコ漫画を極めたのは、やはりプロ意識の高さによるものだったのでは?…と考えている