昔の漫画雑誌で「元祖!!スプラッター時代劇!!」といった感じの漫画があると、妙に嬉しくなる
最近の掘り出し物は、桑原たけし・構成/西村亮太郎・原案「鮫牙四郎魔剣行 呪いの魔像」
「子連れ狼 三途の川の乳母車」以前にドタマかち割っているのは流石
この芯から荒み切った雰囲気に一人悶えている
故・帯ひろ志先生の「死霊」(「 呪われた怨霊大百科」(ケイブンシャ/1987年7月15日発行)収録)
怪奇マンガとの相性が悪かったのか、内容はどこか精彩を欠くように感じるが、「ミラクル・ランジェリー」の帯先生だけあって、女の子は可愛い!
帯ひろ志先生の怪奇マンガって他にもあるのだろうか?
「母さん死ぬのいやよ」(160円)
夏川ちさと名義でのひばり書房からの一冊目
ミステリー仕立ての難病もので、詳細は下のサイトを参照の事
https://t.co/Sgx1EvYj73
もしかして、この作品の難病って、ライ病?
大概の少女漫画では肺か心臓の病気なのに、こんな因業な病気を持ち出すなんて、何ちゅ~か…
望月みさお「わが子を返して」(150円/東京漫画出版社)
「母と誘拐魔」のサブタイトルだが、表紙のサングラスの男は全く出てこない
ある女性が、死んだ娘に似た女児を家に連れ帰り、だまして家に置くが、世間では誘拐事件として騒ぎとなる物語
嘘に嘘を塗り重ねて、あたふたする様がどことなく滑稽
二階堂正宏「のりこ」
名作(?)「極楽町一丁目」の続編の一つ
パターンはいつも通りだけど、人体破壊描写が過激化
水虫になった両足を切断、暑いからと散弾銃で撃ったり、しゃっくりを止める為に首を切断したりと大暴れ!!
それを小粋なラスト一コマで巧みにまとめる作者の才能には本当に唸らされる!!
暑い夏…
そんな夏の風物詩と言えば「扇風機」だが、扇風機が人を襲う漫画があった
御茶漬海苔先生「妖怪物語 第21話 妖怪アンチック堂 妖怪せんぷう機の巻」
内容は画像を見ての通りで、人が扇風機に切り刻まれる話
いばら美喜「みな殺し」を彷彿させる
他にも扇風機が人を襲う漫画はあるのだろうか?
望月みさお「のろわれた女医」に、「秘密を知られて自殺」の見出しがあって、笑ってしまった
いくらなんでも、ネタばれし過ぎだろ!
大抵のスリラーでは、秘密を知った相手を、口封じに殺そうとするものだが、この妙な所で薄味な展開もまた、望月みさお先生の魅力かもしれない(テキト~言ってます)
時代劇で定番(?)の、悪代官による「帯回し」
多分、TVドラマが発祥だろうが、漫画にもそれっぽい描写があった
曽根しげじ「怨霊吸血柳」(「鬼④日本怪談全集」(150円/金竜出版社)収録)
ただし、回転してないので、厳密には「帯回し」ではない
でも、似たようなシチュなので、紹介してみました
「血は冷たく流れる」収録の「野牛のさすらう国にて」は、永井豪先生の漫画化(「週刊少年マガジン」1971年1月24日・31日号)がある
約30ページの程よくまとまった短編で、当時の読者に強烈な印象をもたらした模様
原作も文明批判の入ったSF短編の佳作なので、気になった方は読み比べてみたら如何?
黒川一夫・原作/いばら美喜・脚色「49番目の男」(「漫画ボイン」1968年4月号)
ある青年が、邸の地下室に入らないことを条件に、資産家の独身マダムと結婚するが…という内容
ぱっと見にはいばら美喜の絵のようだが、見れば見る程、違和感が募ってくる
絵に「切れ」が全くないし、デッサンもビミョ~