「傘でこめかみを突かれ失明」のニュースを見て、藤崎晶子先生「影踏み」(1998年「大恐怖4月号」)を思い出した
女の子が、前にいた女性の傘で眼を突かれ死亡する。母親は犯人を捜すものの、世間の無関心を前に心を病んでいく…という物語
非常にイヤな話で、読み返したことを今、猛烈に後悔している
この絵から連想したのが、咲花洋一「死を招く姥鬼山」(「銃口②」(中村書店/150円))
祟りの噂のある姥鬼山の秘密を、記者の兄弟が解き明かすという内容
下手ではないが、アクの強い絵柄で、探偵ものというより、伝奇ものといった風情
とりあえず、姥鬼山は強面の割に、どこか愛敬があってステキ
この雑誌には、三条友美先生のデビュー作「少女の季節」が再録されております
初出は「漫画大快楽」1979年10月号(くだん書房さんの神保町裏通り日記2010年5月8日を参照いたしました)
三条先生のエロ漫画はあまり読んではおりませんが、デビュー作から「屈折した恍惚」を描いていて、流石!!と思います
西たけろう「激画・SEXズバリ相談 第五回 オルガスムスがないんです」(「漫画Q」1973年2/14号)
あの西先生がこんな仕事をしていた!!
エロいというよりも、ただただ神経症的な雰囲気が横溢していて、脳梅毒な「漫画Q」作品とはまさしく「水と油」
この回しか読めてないが、どれだけ続いたのだろうか?
王穴子先生の正体が判明したついでに、南口エリ先生についても明らかにならないだろうか
南口エリ先生は「バージン劇画家」との事で、1972~73年の「漫画Q」に「喫茶店ウェイトレスのエロ体験」を描いている(が、二作しか読んでないので、詳細は不明)
ただし、女性と見せかけて、野郎の可能性もあり
杉浦茂「慶安異聞」(「増刊ヤングコミック」1979年2月20日号)
忍者ものだが、代表作「猿飛佐助」が脳梅毒に侵されたような感じで、ここまでやったらフリークス趣味としか言いようがない
でも、どこまでも無邪気で、独特な芸術センスがビンビン伝わってくる
「漫画芸術」として再評価されるべきでは?
(エロ注意!!)
本田義高(故人。真崎守先生のアシ)「ライブ・イン・ジ・エアー・エイジ」(「adams」1979年1月号)
ゲームウォッチとエロ漫画の融合というあまり例を見ない内容
SEXそっちのけでゲームに夢中というのは社会風刺なのかな?
にしても、「サブマリン」は渋い…
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神田森莉先生のコンビニ本マンガ「甲信越・丹波渓谷に佇む事故多発地帯!おいらん淵」(「怨霊日本列島」(宙出版/2005年9月15日発行)収録)
昔の伝説を扱かった内容で、最初はおとなしめだが、55人の遊女が谷底に転落死するラストで本領発揮!!
たったの4ページなのに、かなりのインパクトで感動した
やまおか玲次「肌絵流し」(和田春馬・原作)
凡天劇画会さんによるnote「第12回 刺青とメディア展開」で紹介された、凡天太郎先生の自伝漫画
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プロモーション漫画との事だが、「ハンチク」彫師や大根や自分の太腿で練習といったエピソードが滅法面白い!!
単行本化されてるの?
「エコエコアザラク」に、黒井ミサがバレエを習う回がある(海底の舞踏会)
冒頭から、もろ「サスペリア」で、魔女が魔女の支配する学園に行ったら、どうなるんだろう?…と思ってたら、実は水死体好きの男教師の話でガクゼン!(「海底の美女」のリメイク)
相変わらず、古賀新一先生はやってくれます
関崎志げ夫「フィリックスちゃん」(鈴木出版/1961年12月1日発行)
1960年に「フィリックス・ザ・キャット」がNHKで放送された関連で出されたものらしい
漫画版の方は、原作のスマートさやスタイリッシュさは皆無で、昭和のどら猫な感じ
内容は荒唐無稽な冒険ものだが、日本オリジナルなんだろうなあ