年始に納屋の本を整理した際、ずっと捜していた、大坂しげる「血が欲しい」を発見
吸血鬼が出てくる漫画は幾多とあれど、「コウモリ傘 vs 警官隊の死闘」シーン程、とび抜けたものはないと私は思っている
https://t.co/3ckUqA54K6
羽生生純先生はギャグ漫画で高名だが、怪奇漫画ともすこぶる相性が良い
負の方面にリアルな絵柄と毒々しさに満ちた色遣いの為に、ベタな怪談でも、非常に不気味
ホラーとギャグは紙一重と言われるが、「ギャグでもちゃんとホラーしてる」というのは意外にレア
一度、本格的に怪奇漫画に挑戦して欲しい
脱力系の漫画家と知られる(?)多摩海人先生の「赤い湖」
毎年、5月21日になると、水が真っ赤になって、通りかかった人を引きずり込む湖の秘密を描いた作品だが、人が湖に飲み込まれる時の音が「スポッ」
このマヌケな擬音語のせいで、ミョ~にのどかな作品になってしまってるような気がする…
たまに見かける「恋人」と「変人」の誤植。(丁寧にルビまでふっている。間違いに誰か気がつかなかったのか?)
まあ、世間では、「恋人」のつもりが「変人」だった…という話はざらにあるので、あながち間違いとは言えないのかもしれない…。
(画像は、北沢しげる先生「怪奇血どろ淵」より)
平田弘史「生霊の報復」(「魔像別冊怪談特集」)
破牢した侍が夫婦を斬殺、赤子を傷つける。後、彼は出世するも、妻子が死亡。呪いを恐れる彼の前に、成長した赤子が現れる…という内容
堅実な出来で、読み応え抜群
ただ、主人公のテンパり具合が、マイナー作家の巌太郎とダブってしまい、困っている
その筋では有名な「漫画Q」(画像は1969年9月3月号)
表紙からして脳ミソが腐りそうだが、ひたすらエロ尽くしで、SFも怪獣物も時代物も片端からエロへと収斂させていくパワーが尋常ではない
まあ、野郎の端くれとして言わせてもらうと、男というもんは目先のエロには抗えない、無様な生き物なのです
手塚治虫先生の異色作「I.L」の一編「フラレルノ大統領の宝」に、当時のSF関係者が勢ぞろいしているコマがある(手塚先生と交流があったのかな?)
個人的に興味深く思ったのは、真鍋博さん
あのようにお喋りな人だったのだろうか?
あと、水木しげる先生の似顔絵もあり、いい意味での悪ふざけが楽しい
最近のゲームではVR対応のものが続々と出ているらしい
近い将来、VRゲームが主流になるのだろうが、近未来でも「クレイジークライマー」は健在らしい
(画像は板橋しゅうほう先生「エイリアンクラッシュ」より)
やはり、真の名作は色褪せないという事なのか…(やればわかるが、確かにアレはハマる)
1965年頃に、故・池川伸治先生は、故・いかりや長介さんの「おいっす」を先取りしていた(大袈裟に言い過ぎたかも…ごめんなさい!!)
(画像は「赤い部屋 白い部屋」より)
でも、「イオッス!!」は、読みにくさ故、メジャーにはなれなかった模様
無念…