「きれいな秘密」(190円/1963年頃)
赤ん坊を捨て、外国で成功した女性が帰国して、娘と再会するが…という内容
個人的には、石焼きイモ売りの描写が興味深かった
石焼きイモっていつ頃からあるんだろうか?
この漫画から判断する限りでは、1960年代前半には既に石焼きイモは冬の風物詩だったみたい
「耳なし芳一」で身体中にお経を書くってどうなの?と思っていた
上半身はともかく、下半身が問題(左図は平田弘史先生/江口寿史先生の漫画でも扱われていた)
でも、山田えいじ先生「耳なし芳一」(右図)を読んで、長年の疑問が氷解した
そうか!ふんどしの上に書けばいいんだ!
原作とは違うけど…
この本は、横山プロから出されており、横山プロ関連の先生方の名前をもじったキャラが登場する
左の画像は、横山まさみち先生(以下敬称略)、どやたかし、たがわ靖之(かな?)、藤原栄子が元で、各先生の絵を真似ていると思う
だが、右画像の「シダタート・モシヨン・ヤトモ」が誰かがわからない…
個人的に最もイヤだったのが、「気が付くと、相方の首が180度真反対→切断された首がゴロリ」というシーン
当時としては、かなり斬新な描写だったのでは?
こういう隠れた作品が他にもあるとは思うものの、時代劇にまで手を広げるのは、私にはちと荷が重すぎます
誰か、発掘&再評価をしてみませんか?
タイトルでのけぞった、名古屋亮一先生の「13日の水戸黄門」(「ハロウィン・ショー」(白夜書房)収録)
こんな感じで「エルム街の大岡越前」とか「遊星からの仕事人X」とかあったら面白そうだが、実際問題、「ロボ道士 エルム街のキョンシー」のような出来になるのは目に見えており、現実は厳しい
かわいありさ「繭の大祭」(1995年「サスペンス&ホラー」9月号)
こんなイカれた怪奇漫画、久しぶり
主人公が先輩の田舎を訪ねたら、そこでは蚕を祀っており、祭が始まる…という物語
「暗黒神話」のタイムカプセルのシーンを徹底的にグロにした感じで、グチャグチャ
ラストもワヤクチャ
復刻希望!
RIP 小池一夫先生
小島剛夕先生・作画「首斬り朝」は、中学生の時に読んで以来、大好きな作品の一つ
時に非情、時に哀切、時に人の情けに満ちた、骨太なドラマには魂を鷲掴みにされる
更に、怪奇漫画好きとしては、合間合間に挿入される残酷描写の凄惨さも大変、魅力的だと思う(少数意見だろうが…)
坂○九に関しても、ニキビがあるから、別人ということなのでしょうか?
でも、「あたり前田~」や「上を向いて~」とかそのまんまで、テレビ局からクレームついたら、言い逃れはできないでしょう
貸本だから描けた作品なのかも…
あと、風呂場の場面に「トルコ風呂」が使われていて、おおらかだなぁ~
巷では、菅沼要先生のセクシー怪獣・シリーズが目玉でしょうが、菅沼先生と関わりの深い、湧井和夫先生も「歯痛とおヒゲ」というエロマンガをばっちり描いております
内容は、胸の谷間に毛が生えている女性の懊悩を描いたもので、ラストはやっぱり剃毛プレイ
何か、こう…蹴とばしたくなりませんか?!
井出智香恵先生「闇のレジェンド」
袖に先生の「ホラー物」に対する想いが述べられている
「ただグロでなく冒険とひたすらに人間の情念がらみのものでなければ」ならないとのことだが、作品の初頭に、女性が脳天から串刺しになる、豪快な残酷描写が炸裂!!
容赦ない残酷描写に、巨匠の貫録を感じる
古賀新一先生で、呪文と言えば「エコエコアザラク」が定番だが、「生血を吸う幼女」にこんなのもあり
「暗保汰礼乃場加也露 於丹古那巣」
読み方は多分「アホタレのバカヤロ オタンコナス」で、かなり腰砕け
温厚なイメージのある古賀先生だが、この作品の執筆中に何かイヤなことでもあったのかな?
「お葬式」と来れば、当然「足が痺れ」で、映画でも触れられている
戦後、社会の西洋化により正座の機会が減ったことが原因だろうが、私の知る範囲では、1968年の漫画にその手の描写がある(谷ゆきお先生「歩く石像」)
葬式での足の痺れを最初に扱った漫画がいつ頃、描かれたのか、ちょっぴり気になる