白井豊(aka 東田健二)「溶けた男」(太平洋文庫/1962年)
男が硫酸槽にとび込み自殺をするのを目撃した主人公。彼はその男と、知り合いの漫画家を殺した疑いをかけられる。二つの事件には意外な接点があった…という内容
力が入った推理漫画だが、謎解きに理不尽な点があって、読後感はイマイチです
「偶然を呼ぶ手紙」にて、楳図かずお先生が「漫画を描くのに夢中なあまり、ご飯を食べるのを忘れて、失神した」と書かれているが、これって事実なのだろうか?(ありそうな話だけど…)
多忙だった事もあるだろうが、楳図御大クラスの漫画家になると、漫画にかける情熱が並大抵でないと驚嘆させられる
高園寺司「復讐鬼」を読んでると、画力の乏しさ故か、擬音語・擬態語で状況説明を済ましている場面がちらほらある
だからと言って、風呂場だから「フローン」、朝になったら「朝~~~ッ コケコッコ~~~」はないだろう!!
故・谷岡ヤスジ先生のムジ鳥かよ!!(画像のムジ鳥は菅沼要先生が描いたもの)
みきそのこ先生「乙女の感傷」(東京漫画出版社)を読んで、恐怖や怒りで一時的に失明することを「ヒステリー性黒内障」と呼ぶことを知った。
勉強になりました。
このコマには共感しかない
「湯殿山麓呪い村」とはチョイスが渋い!!
こんな女子高生がいれば、日本のホラーの未来は明るい!!…はず…
(画像は亜月亮先生「殺したがりの姫」より
https://t.co/0y0CdYt2pf
亜月亮先生の作品、読んだ限りではどれも良い出来で、ホラー・ファンには文句なしにお勧めです)
佐々岡けんじ「濡れこぼし」(1976年「週刊実話雑誌2/1号)
スキンを買いに行った女性が、スキン自販機の前にいた男二人に凌辱される内容
元・水木プロの佐々岡健次先生の作品らしいが、知識不足でよくわからない
絵的には池上隆一先生を彷彿させる所がある
ハードなシーンは割愛してます(ごめんね)
「月夜に別れて涙ぐむ」(170円/1963年頃?)
治は美津子という少女と出会い、二人は意気投合。だが、彼女には孤児という暗い影がつきまとっていた…という内容
冒頭で「愛の物語」と主張していて、紹介した中で最も少女漫画っぽいかも
後記に続編の事が書かれてますが、未確認です
存在するのかな?