「サスケ」の影響は大きかったようで、幾つかバッタモンが存在する
吉倉健「残酷奇談・下」(宏文堂)
表紙や題名から怪奇マンガと思ったら、戦国時代ものみたい(上巻を読んでないので、詳細不明)
ちなみに、吉倉健は恐らく、左馬一平先生の別名義ですので、ささやかながら、お色気シーンがあります
「怪談呪い琴」での「四段活用」はこんな感じ
眼のわずかな動きだけで、少女の心理の揺らぎをさりげなく表現するのは流石だと思う
背景のベタや、吹き出しが妙に離れて、人物と対照的になっているのも効果的では?(偶然の結果かもしれないけど…)
いろいろと味わい深いです
山上たつひこ先生の初期作品「やってきた悪夢たち」(1969年)
モブ・キャラの中に、永井豪先生ちっくなキャラが…(ハレ~)
ギャグ、SF、ホラーと接点が多い気がする山上先生と永井先生
実際の所は私にはわからないが、永井先生は山上先生に影響を与えたりしたのだろうか?
御存知の方、教えて~
ロシアの蛮行を吐き気がするぐらい、見せつけられている今、このコマは格別に深い味わいがあるなあ~。
あくまで推測だけど、竹田慎平先生はロシア人を嫌っているような気がする。
太平洋戦争の敗戦で何かイヤなことを体験したり、見聞きしたのではないだろうか?
「笑狂四郎捕物控」五作目「幽霊若衆」(「剣④」(わかば書房/150円)収録)
越後屋の使用人達が歌舞伎役者の幽霊に次々と殺されていく…という怪奇ミステリー
構図や背景等、凝っていて、かなりの力作だと思う
ういういしい女性キャラ(意外と可愛い)や、セリフに所々混じる関西弁が味わい深いです
7月19日は全国の多くの小中学校で終業式が行われたと聞いて、頭に浮かんだのが、土田よしこ先生「つる姫じゃ~っ!」のこのコマ(1974年「週刊マーガレット」8/11号より)
何回見ても、「通信簿 脳にしみいる オール1」は天才的だと思う
土田よしこ先生は、もっと積極的に再評価されるべきだ!
「耳なし芳一」で身体中にお経を書くってどうなの?と思っていた
上半身はともかく、下半身が問題(左図は平田弘史先生/江口寿史先生の漫画でも扱われていた)
でも、山田えいじ先生「耳なし芳一」(右図)を読んで、長年の疑問が氷解した
そうか!ふんどしの上に書けばいいんだ!
原作とは違うけど…
この本は、横山プロから出されており、横山プロ関連の先生方の名前をもじったキャラが登場する
左の画像は、横山まさみち先生(以下敬称略)、どやたかし、たがわ靖之(かな?)、藤原栄子が元で、各先生の絵を真似ていると思う
だが、右画像の「シダタート・モシヨン・ヤトモ」が誰かがわからない…
怪奇マンガで「蛇」を扱ったものには、蛇に憑りつかれた人が蛙を食べる「ゲテモノ喰い」描写がつきもの
ただ、杉戸光史先生「白へびの墓」では、食べられる蛙が如何にもマンガちっくで違和感ありまくり
ここはリアルに描いてもらいたかった!
…けど、リアル過ぎるのも、ちょっとなあ…
難しい問題です
偏愛してるけど、作品を読むのが困難な、中島利行先生の短編「ナコとマコとしらなみと」(掲載誌不明)
「まゆみと結核の妹、奈津江は大の仲良し。二人は玉男という少年と知り合う。ある日、姉と玉男が海水浴に行った事を知った奈津江は…」という内容
悲劇ではあるが、溌剌としたキャラが今でも魅力的