こんな「桃太郎」の解釈を読む
老夫婦が流れてきた桃を食べると、脱皮して若返り
→二人の間にできた子供が桃太郎
→思春期の桃太郎は婆様を求め、二人で爺様殺害を計画
→犬・猿・雉を生贄にした後、爺様を惨殺
→桃太郎と婆様は結ばれる
って、どう転んだら、斯様な事になるのか、私には理解できない
中島利行「お正月がほしい!」
ヒロインの父親は、三井三池炭鉱爆発事故に巻き込まれ、CO中毒により、脳に障害を負う。久しぶりに父親が病院から家に戻ってくるのだが…という内容
たった十数ページの短編なのに、恐ろしくヘビー
ラストも救いがないが、現実はもっともっと悲惨だったんでしょうね…
本格的に冬が到来し、お鍋のおいしい季節に読みたい、神田森莉先生「猟奇スキヤキ娘」
借金のカタにされた少女が「くだん」に改造され、スキヤキの具にされてしまうが…という内容
「スカパン」な「くだん」改造シーンが豪快&斬新過ぎて、ス・テ・キ
このあたりの作品、復刻されているのでしょうか?
日本のクリスマスはお祭り騒ぎでしかないが、池川伸治先生は「宇宙神」(「月夜⑥」収録/1966年11月24日完成)で、そのようなクリスマスのあり方を暗に批判している様子
更に、キリスト教を「過去の宗教」とバッサリ
でも、題名の「宇宙神」の説明が一切なく、相変わらず、片手落ちの内容だったりする
ダリ「記憶の固執」は様々な影響を与えているが、「エコエコアザラク」(「ほら穴」)にもあった
溶けている時計はズバリ、ダリだが、その右横にある、顔が二つある人形等が何なのかがさっぱりわからない
心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです(こればっかりですが…)
竹中きよし「魔女っ子リリー」(虫プロ/1972年)
表紙からしてパチモン・オーラがムンムン漂ってくるが、予想通りの内容
悪魔界から来た魔女っ子が人間の少女の家に住みついて、珍騒動を巻き起こすというベタ過ぎな物語、かつ、陳腐な設定
でも、リリーはともかく、ヒロインは可愛くて、好きだなあ~
一峰大二「人食いたばこ」
題名からは想像つかないが、自動車事故で殺された少年の幽霊がドライバーに復讐する話
怪奇マンガにはよくある内容だが、轢き逃げではなく、加害者は「上級国民」という所がミソ
池袋の件がある為、読んでる間、腹が立って仕方がない
ラストはド派手な最期が待ち受けてます!!
みきそのこ「別れに愛の門出を」
部落差別を題材にした純愛もの
重いストーリーの合間に、失恋自殺を図り、発狂した娘の描写が挿入され、いい塩梅のアクセントになっている
この娘、事故で正気を取り戻すものの、終盤、ふった男の家に放火…と中々の暴れっぷり
いや、そこが見所ではないんですけどね…
巴里夫「○×カレンダー」(1970年「りぼん正月特大号」付録)
私が産まれる前の話なので、推測だけども、受験が本当に「戦争」だった頃の作品
巴先生は心温まる作品が多いが、これは、親や教師の虚栄心のために、心を病む女児をリアルに描き、非常にシリアス
一応はハッピーエンドだけど、読後感は重い