小学館ゴールデンコミックス「忍者武芸帳」第1巻オビには王貞治、大島渚、波多野誼余夫、第2巻には柴田勲、高山英男、阿部進らが推薦文を寄せています。
最終の11巻と12巻には10巻まで付属の栞紐廃止に代わり、同じ紐素材を使用した紙の栞が封入されました(重版本は未確認)。
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デビューしてすぐに屠殺マンガを描く谷口ジローさん。時代性もあるけれど凄い。白土三平は1981年の作品「鬼泪」で同じく主人公の屠殺を描いています。
※「蒼い瓦礫」増刊ヤングコミック1973年6月26日号
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恐怖心からの侮蔑、うわさを信じて排除の方向に進んでいく人々の展開がとてもスピーディーです。
平時鳴りを潜めている鬱憤が、きっかけをもって顕在化し、同調圧力の攻撃へと変化する。
三洋社は創立時に長編「忍者武芸帳」と短編集「忍風」をほぼ同時に刊行スタート。「忍風」には「人身沼」「羽衣」「変身」の3作品が発表されました。
これ以外に三洋社から発表された白土三平作品は週刊少年マガジン打ちきり後の「狼小僧3」と「仇」のみとなります。
人身沼
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冒頭、夜明けから日没までの東京下町の様子が時系列で活写されます。生活する黄色いからすたち。
その中でなまけ者よばわりされるゲンさんは、洗濯や台所仕事、子育てを日々一所懸命おこなう主夫。
これは"ふしぎなこと"ですね、という皮肉までがこの少女漫画のプロローグです。
1962年に学年誌に発表された「2年ね太郎」は、日本やインドの民話を取り入れながら、子どもの視点で学びを多く含ませる形のストーリー展開が魅力の作品。現代子どもセンター主宰の高山英男さんの推薦とともに貸本単行本としても発行されました。幻の作品でしたが2010年に復刻されています。
#白土三平
職業上か自由恋愛かは不明だけれど、進駐軍の子として生まれた肌の黒い捨て子のミチ子。
戦後期日本の社会問題を背景にした作品で、ミチ子は地域の大人たちから酷い差別を受けますが、奇跡によりその原因が掃われるまでが前半の物語。
大手メディアに報道されて、さらに加速していく人種差別。
ちなみに手塚治虫先生は会ったことがないから、一番インパクトの強かったこのイメージ。エンターテイナー。