父親の下から逃れたいと願う姫を襲う、数奇な運命。尼を殺した時点で、彼女は父と同じ畜生なのか？それとも、罪を拭い去るチャンスがあるのか？ 相変わらず面白いエピソードではあるのだけど、【火の鳥】の中では他に似たテーマの回もあり、ちょっと埋没してる気がする

やがて芽生える、卑劣な番組プロデューサーの「生命」を尊ぶ気持ち。 しかし、ここで言う「生命」とは、果たしてヒトのものか、クローンのものか、もっと大きなものか。追い詰められる、青居かどうか、定かでない者の人生を通じて描く

あー、これこれ！このエピソードが怖くて、中学生の頃に読むの挫折したんすよ！ 自身のクローンが作られ、殺人ゲームのターゲットにされる。この異様な状態に、青居はアイデンティティが崩壊。一体どれが本当の彼か、分からぬまま、「番組」は進行する

特にクィルがガンマン風のデザインになっていることからも分かる通り、前半は西部劇パロディといった様相。 危機に陥った街が、ならず者に襲われ、これをGotGというロクデナシたちが助ける。となれば、彼らに羨望の眼差しが注がれ、エンディングを迎えそうだが

鎌倉と京都が「電話で繋がってる」というキテレツさに慣れた頃、上皇が頼朝に「電話で言いつけるとは無礼なやつだ！」とキレる。ボケが尖りすぎではないか

【鎌倉殿】見たから、元ネタわかるー！と思ったシーン

さらに容赦ないのが、弁慶、義経、清盛、主要人物がおよそ死亡した後、Cパートとも言える部分で、やっと火の鳥が姿を見せるところだろう。 その後は、鞍馬山で権力争いをする山猿たちが現れる。彼らは一体「誰」なのか。いやはや、ニンゲンって愚かしい

義経と清盛に肩入れし、煌びやかには書いているが、といって彼らをヒロイックな存在にするのではなく、その成り上がりと絶頂、そしてその後の没落を描く。 背景には、女や権力への固執があり…誰もが不老不死の秘法「火焔鳥」へと取り憑かれる。「生きたい」がために、力を欲し、人を蹴落とす

今のMJ、超能力使えるのね。例のASM誌の空白期間のお話なのかしら？ 「ジャックポット」が口癖の彼女らしく、「スロットの結果で魔法が発動する」というもの。当たりが出れば、フェリシアも目を見張る火力を発揮するが、外れると…

…もしかして、クソ鳥が悪い？ https://t.co/eDpqtnXD3O

じゃあ、「生きよう」とする意志は愚かなのか。誰かとした約束を果たそうと、「生きて」行くのは無駄なのか。 実際、ロミたちは決して報われるとは言い難いのだが…でもそれを、不幸だったとか、生きてる意味がなかったとは言いたくない。それだけのパワーが、全編に満ち満ちる

子孫を残すために、その命があるのか？自分の求めた世界に身を置くために、その命は繋がっていくのか？ 登場人物たちの誰もが、「故郷」を離れ、あるいは戻り、幸せを得ようとするのだが…どこかに無理やエセが生じて、どうにも成り立たない部分が出てくる