旭丘光志「大捜索」(1966年/東京トップ社)
全日空羽田沖墜落事故を扱った意欲作
飛行機出発から遺体捜索まで念入りに描写しており、ドキュメンタリー漫画としてかなりの出来と思う
ただし、ストーリーの基本は、青年とスズランの精の悲恋で、実はこれ、ファンタジー!!
読んでて、エビぞりになった…
吉田竜美(龍美)先生のスプラッター時代劇「妖剣の掟」(セントラル文庫/170円)
冒頭の人物紹介では、主要人物の他に、「すぐ斬られて死んでしまう男」や「死を急ぐ男」まで紹介していて、とてもリーダー・フレンドリー!!
「死にたくないのに殺されてしまう男」というのは「せつなさ炸裂」だなあ…
昔、「独身アパート どくだみ荘」というヒット漫画があった(中学生の時、少しだけ読んだが、汚らしいという印象しか受けなかった)
その先駆けかもしれない、稲賀隆志「秘画の淫獣」
主人公の精薄でエロキチガイの清掃夫が「どくだみ荘」の主人公にそっくりな気が…
でも、作品の内容とマッチしてます
中井洋美・作/佐々岡健次・絵「ドンガラ脱線シリーズ1 ドライヴはつらい!」(若木書房)
タイトル通りに、おデブとノッポの一行がドライヴに出かけて起こす珍騒動を描いた漫画
「ゆるゆる」な内容で、良く言うと、ほのぼの(悪く言うと、緊張感ゼロ)
まあ、この大らかさに癒される人もいるかも…
ふくしま政美「不動の玄三流れ旅」(「長編コミック傑作集」1971年4月21日発行)
wikipediaによると、単行本未収録とのことなので御紹介
内容は任侠もので、当時のヤクザ映画の影響大なのだろうか?(知識がないので全くわからない)
「帯回し」のシーン(4番目の画像)があって、ちょっと感動しました
「怪談人間時計」で有名な故・徳南晴一郎先生の初期作品「笑狂四郎捕物控 達磨大明神」(「剣②」(わかば書房/1960年頃?)収録)
他の漫画家と同じく、丸っこい子供向けの絵柄で、後のシュールな作品を思うと、隔世の感がある
描き込みにところどころ偏執的なものを感じるのは、私の偏見であろうか?
神田森莉先生「苦痛道士現る!」(「ホラーM」1997年3月号)
知恵の輪を解くと、地獄から苦痛道士が現れ、最高の苦痛を味わわせてくれる…って、どこかで聞いたような…
でも、ヒロインは超ドMな女子高生で、これはこれで面白い!!
クライヴ・バーカーと神田森莉先生、相性はいいのではないでしょうか?
千田義一「珍パンティ商売」(「週刊㊙」1977年5月6日号)
この絵はどう見ても、杉戸光史先生なのだが、千田義一・名義は初めて見た(本名ではないはず)
内容は、風俗嬢が、臭い(匂い?)付パンティを商売している男と組み、ビールを飲みまくって、パンティに漏らしまくるという、トホホ…なものです
中山高士「秘密の爪あと」(「マイコミックJumbo」1980年12月号)
エロ劇画は詳しくないけど、この絵、笠間しろう先生の絵と似ている気がする
笠間先生本人なのか、それとも、フォロワーなのか…
「中山高士」で検索しても、「STAR FUCK」位しか出てこない
詳しい方、教えていただけませんでしょうか?