巻末の読者コーナーには、当時、18歳(!)の川崎三枝子先生の自己紹介マンガがあって、本編との落差が非常に味わい深い
これは第一回とのことで、第二回がめっちゃ気になるが、次回予告にある「ガラスの人形」って実在するのだろうか?
もしも、詳細をお知りの方がおられましたら、教えて下さいませ
バッタモンをもう一つ
志津三郎「柳生ヒエン」(くぎプロ)
父親を秀吉に殺された少年が、大和忍者の部落に匿われ、修行に励む…という内容
ぶっちゃけ、劣化コピーだが、読めば読む程、味わい深くなるフシギ…
白土三平ファンの方に感想を聞いてみたい
ちなみに、表紙のゴリラは本編には出てきません
「ろくろ首」(首が伸びる方)という妖怪がいるが、二駅ずい先生「彼女はろくろ首」や鬼太郎のアニメ版の影響のせいか、随分とメジャーになった模様
この流れに乗って、元祖(?)・ろくろ首ガール、ユー子ちゃんも注目を集めて欲しい
ちなみに、ユー子ちゃんは、妖怪ではなく、あくまでも幽霊です
「サスケ」の影響は大きかったようで、幾つかバッタモンが存在する
吉倉健「残酷奇談・下」(宏文堂)
表紙や題名から怪奇マンガと思ったら、戦国時代ものみたい(上巻を読んでないので、詳細不明)
ちなみに、吉倉健は恐らく、左馬一平先生の別名義ですので、ささやかながら、お色気シーンがあります
「怪談呪い琴」での「四段活用」はこんな感じ
眼のわずかな動きだけで、少女の心理の揺らぎをさりげなく表現するのは流石だと思う
背景のベタや、吹き出しが妙に離れて、人物と対照的になっているのも効果的では?(偶然の結果かもしれないけど…)
いろいろと味わい深いです
石原はるひこ先生は初期は繊細かつ幻想的な作風だったが、徐々に同郷の山上たつひこ先生に似た作風となる
個人的にはこの手の作品には魅力を感じず、「ほうれん荘奇譚」なんか、この題名にこのキャラでバッタモンのオーラしかない
ただ、石原先生の名誉の為に言っておくと、「マカロニ」よりも早いです
古山寛「闇が呼んでいる」
内容に関しては、以下のサイトを参照の事
https://t.co/lJQNellVH7
古山寛先生は貸本漫画とは思えない、非常に高度な内容の作品を発表しているが、どんな方なのだろうか?
「諸星大二郎先生に先駆けた、伝奇ホラーの元祖の御一人」と形容しても構わないと私個人は思っている
木村光志「あやまち」
片親のため、まともな職につけない娘。ようやく就職できたものの、弟は愚連隊の仲間になり、更に、彼女の恋仲になった男はペテン師だった…という踏んだり蹴ったりな内容
唐沢俊一氏の指摘通り、当時の漫画には「貧乏」をテーマにしたものが多いが、これもその一つ
いい漫画です