「忍風別冊」(150円/三洋社)掲載の「夏期漫画研究会」広告
タイムマシンがもし、あったら…とよく言うが、これは是非とも参加してみたい!!
講師の豪華さに溜息が出る
また、補助参加講師にも穴馬がおり、侮れない
個人的には、初期「怪談」(ひばり書房)のB面作家、山下よしお先生が最も気になる
関一彦「続・人間狩り 金属都市」
貸本漫画のSFで、前編は読んでいないが、要は、ロボットに支配された地球人類の話
レジスタンスが起こったりするのだが、んなことよりも、画像の「ゴキン ビューン キーン」のコマがあまりに印象的
「ロボット→バネ仕掛け」という前時代的な発想が逆に新鮮かも
千田義一「珍パンティ商売」(「週刊㊙」1977年5月6日号)
この絵はどう見ても、杉戸光史先生なのだが、千田義一・名義は初めて見た(本名ではないはず)
内容は、風俗嬢が、臭い(匂い?)付パンティを商売している男と組み、ビールを飲みまくって、パンティに漏らしまくるという、トホホ…なものです
(エロ注意です!)
あまりに濃さに衝撃を受けた…。
エロ漫画なんだから、ヒロインをもう少し可愛く描いてくれたって、いいじゃないか!
歯並びの悪さまで、きっちり描いているところに作者のこだわりを感じる。(モデルはいるのだろうか?)
(「漫画ボイン」(平和出版株式会社)1980年8月号より)
たまに見かける「恋人」と「変人」の誤植。(丁寧にルビまでふっている。間違いに誰か気がつかなかったのか?)
まあ、世間では、「恋人」のつもりが「変人」だった…という話はざらにあるので、あながち間違いとは言えないのかもしれない…。
(画像は、北沢しげる先生「怪奇血どろ淵」より)
ヒロインのチョ子は「ズカファン」という設定で、当時の宝塚のシーンが出てくる
チョ子が見に行くのは、雪組の正月公演で、「お正月公演はてつ夜でなければ、キップがかえない」というセリフもある
男装の麗人が歌うのは何の歌だろうか?
宝塚に詳しい方がおられましたら、ご教示いただけると幸いです
個人的には、レイモンド・チャンドラーよりも、赤塚不二夫先生の言葉の方がしっくり心になじむなあ~。
同じ雑誌に掲載の、ベイビィ鈴木・原作/平野仁・画「赤軍一家殴り込み」
赤軍の連中が、武装蜂起の手始めに、暴力団を急襲する…という内容
日本赤軍には「独りよがり」かつ「陰湿」という印象しかなく、何の共感もないが、暴力団に喧嘩を売るのは、実にアナーキー!!
中途半端な終わり方が残念です
高橋のぶお「青春の影」(1965年7月頃/阿木二郎「黒い涙」(曙出版)収録)
所々、あすなひろし先生の絵の面影があると思っていたら、ラストのコマに「協力あすなひろし」とあった
もしかして、高橋のぶおは高信太郎先生?
あすな先生がどのようなサポートをしたのか気になる
https://t.co/YNjbtE0ZvB
「怪談人間時計」で有名な故・徳南晴一郎先生の初期作品「笑狂四郎捕物控 達磨大明神」(「剣②」(わかば書房/1960年頃?)収録)
他の漫画家と同じく、丸っこい子供向けの絵柄で、後のシュールな作品を思うと、隔世の感がある
描き込みにところどころ偏執的なものを感じるのは、私の偏見であろうか?