吉元正(aka バロン吉元先生)「眠れる森の美男」
「魔法により氷漬けにされている青年。身も心も美しい女性の唇しか氷を解かせない。不良娘のマリーは、どんな女性が氷を解かすか興味を持ち、屋敷に住み込むが…」という内容
一応は感動的なファンタジーだが、どこかぎこちない感じがあるような気が…
池沢さとし先生「平成版サーキットの狼 サイドストーリー」
当時の読者だった男性の「素朴な質問」(裕矢とミキの初体験はいつ?)に答える内容…なのだが、他にもっと解決すべき疑問があるだろ!
とりあえずは、読者の質問にも、覗き趣味な欲望にもきっちり答えてくれた池沢先生のサービス精神に乾杯!!
人形ものの隠れたトラウマ・ホラーをもう一つ
かわいありさ「首狩り人形」(「サスペンス&ホラー」1994年12月号)
死産した妹の魂が人形に宿り、首を切りまくる…という内容
伊藤潤二先生「首のない彫刻」の劣化コピーっぽいが、こちらはなりふり構わない残酷描写で勝負
チャッキーも裸足で逃げ出すぜ!
「もう母さんはいない」(170円)
純子は、親友の姉がアル中の父親のせいで失明しそうと聞き、治療費の工面に奔走。それを契機に、死んだはずの母親が精神病院にいることを知る…という物語
印象に残ったのは、アル中の父親のたそがれ方と、ラストの骨壺を下げた少女の描写(他の絵じゃダメなのか?)
小沢おさむ「悪太郎風来帖 ふざけた野郎」
ヤクザが仲間と共謀して人を殺すが、殺した相手がどうも生きてるようで…という物語
これでピーンと来た人もいるだろうが、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー「悪魔のような女」の換骨奪胎
有名なクライマックスをここまで「へっぽこ」にする手腕に感動した!
「毎夕新聞」もたまに見かけます。
違いを出そうとしたんでしょうね。
画像は、たちばな純「風魔64」(文華書房/1964年頃?)
望月みさお先生の漫画には、時折、ハッとすると言うか、混乱すると言うか、理解不可能なコマや描写が織り込まれている
単に下手なように見えて、実は深い意味が盛り込まれているの?かとムダに考えてしまう罪深さよ(個人の感想です)
だからと言って、内容が面白くなるワケではないので、あしからず
@tokusitukei222 あと、これは入手困難な本ではありますが、個人的に一番面白いと思うのは「大地震」(芸文社/1974年)(写真映りが悪く、すみません)
内容は、東京が地震に襲われ、人が死にまくる…というストレートなもの
雑誌版(1970年頃)と二種類ありますが、単行本の方は残酷描写が追加されて、お得(?)です
人々が発狂して、殺人鬼になる作品って、当然ながらあまりない
その中でお気に入りは、曽祢まさこ「赤い月」(「月刊ハロウィン」1995年6月号)
赤い月が昇ると、町の住民が殺人狂になる話
残酷描写よりも町からの脱出に重点が置かれていて、曽祢先生らしい
願わくば、もっとボリュームが欲しかった…
「隠し砦の三悪人」の魅力の一つとして、雪姫の存在は大きい
男勝りの姫君だが、肝が据わっているだけでなく、繊細な面もある
雪姫のキャラは様々なジャンルに影響を与えていると思うが、いなば哲「幻影城の花嫁」に出てくる鶴姫はどうだろう?(私の勘違いかもしれないが…)
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ついでに、「モルモットの解剖」が出てくる作品に望月みさお先生「のろわれた女医」(1964年頃?/東京漫画出版社)がある
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サディスティックなのか牧歌的なのか、よくわからない…
「モルモットの解剖」に関しては、医学博士だった手塚治虫先生の作品で扱われているかもしれない