岩崎誠治「セックス・マシン」(「漫画OK」1971年1/28号)
松本零士先生についてさほど詳しくはないが、1970年頃にフォロワーがいた模様
頑張って似せてはいるものの、読めば読む程、違和感が募り、ギャップがたまらない
やけにマシンの描写に凝っているので、かなりのファンだったのだろう
愛を感じる
「宇宙人・UFO 宇宙怪獣ものしり大博士」(桃園書房/1980年7月1日)
極めて低レベルな大百科本で、読む価値はない
徹頭徹尾つまらないが、特に印象に残ったのは「ヒーローテスト」
著者のやる気のなさ、投げやりさがひしひしと読者の胸に迫って来る
後に残るのは、気を滅入らせる、薄ら寒さのみ
「土曜漫画1970年10/23号」に、阪本誠一(akaヒモトタロウ)先生による、TV版「ハレンチ学園」の取材漫画が掲載されている
「ハレンチ学園」には、原作も映画もTV版もほとんど接していないが、そんな私にも、当時の熱狂だけは多少なりとも感じ取れる
私が産まれる前の話だけど、大騒動だったみたい
貸本漫画を読んでいると、たまにこういう味のあるページがあって浸ってしまう
ちなみに「ばあやの恐怖」とおどろおどろしく書かれているが、厳密には「ばあやが恐怖心を抱いた」という意味で、決してばあやが怖いわけではない
少し残念だけど、あしからず…
(画像は夏の木六平「恐怖の紅ばら」より)
「パーマン」が好きで、てんとう虫コミックスをよく読んでいたけど、パーマンに五号がいた事を、最近になって知った!!
正体は「一才半の赤ちゃん」だが、選ばれた理由は不明
「パーマン」旧作は諸事情により、現在では読むのが困難な回ばかりなので、本当に何とかしてほしい
今読んでも面白いですよ!!
松本正彦「玩具戦争」(滝田ゆう「ヌケタン」併録)
突如、おもちゃがあらゆる文明の産物を食べ始め、物質主義的社会が崩壊する…という一種のユートピアSFもの
正直、安直な内容であるが、作者の学歴社会への憤りだけはひしひしと伝わる
裸一貫でも人間は生きていける…と訴えたかったのかもしれない
花輪和一「ゴジラの国」
プラモデル狂の老人が、長年作り続けたプラモをゴジラに破壊され、得た悟りとは…という内容
趣味への執念と有限な人生の板挟みに苦しみつつ、自己の人生をゴジラの歴史に重ねた「私漫画」の傑作ではなかろうか?
「たとえゴミになっても、夢中になっている時間が大切なんだ」
故・辰巳ヨシヒロ先生の「男はつらいぜ」
未来にも「フーテンの寅さん」はいるらしい。(ロボットだけど…)
「ロボット用のトルコ」がどういう所か、気になって仕方がない。
映画化を希望しております。
(「SFもどき」に収録)
https://t.co/hsWY8zQUvM
歌川大雅「ぬめ肌捕物帖 お化け稲荷」(1967年「週刊漫画Q」7/26号)
ストーリー云々よりも「女ぎらいの男だけ秘密結社胸毛会」のネーミングに痺れる
ここまでストレートだと逆にすがすがしく感じ…ないなあ、胸毛会…
あと、レズってる芸者が化け傘に襲われる描写はやたら力(リキ)、入ってます!
平田弘史「オタニ伝」(東京日の丸文庫)
前半は、盲人のあんまが高利貸しで財をなす話
後半は、その子孫が武士として名を挙げようとする話で、スパルタな特訓、ロマンス、結末のどんでん返しに唸らされる
にしても、この娘さん、美少女ってワケではないが、漢臭い平田ワールドの中だと、妙に萌えるね
関西の貸本漫画家で、いなば哲先生と並んで気になる山口勇幸先生
大好きな「鬼女」を復刻しようと、山口先生に漫画の指導を受けた方に直筆の手紙を書いたが、なしのつぶてで、あえなく挫折
誰か山口先生に心当たりのある方はいらっしゃらないでしょうか?
「怪談特集」掲載分を復刻するのが私の夢です